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JTCとは呼ばせない 日本型企業、組織改革にもがく

今日も日経新聞の記事からお話します。

要約すると…
・ネットや就職、転職市場では古い体質を引きずる起業を「JTC」(ジャパニーズ・トラディッショナル・カンパニー)というスラングで呼び、若手を中心に忌避されている。
・年功序列制度は「自分より仕事をしていない年配社員が高給をもらっているのが納得できない」と若手社員から嫌がられている。
・NTTは手厚い社内教育を施した優秀なエンジニアがアマゾンやグーグルに多数流出したことから「GAFA予備校」の異名までついた。

私は年功序列・JTCというものに対してはいい感情と悪い感情の両方を持っています。
いい感情としては「この程度の能力・仕事量で、給料は確約されるんだ」というものです。
私ももうすぐ40代、今の会社には9年働いており、転職するには腰が重たい年令になってきました。
私みたいな「会社にしがみつきたい>能力を発揮したい」という人間からすると、JTC(終身雇用・年功序列・男尊女卑)は本当にありがたい制度です。

悪い感情としてはやはり「理不尽だよなー」というのがあります。
私は金融業界というザ☆JTCの環境に長年いるのですが、女子の不満がすごい笑
そしてその不満は若ければ若いほど強く、離職率が年々高くなっていると旧職場(銀行)の先輩が言っていました。

社労士の勉強で先生が「大企業に罰金なんか払わせても痛くも痒くもないんですよ。『違反している』という情報を公開するほうが企業にとってはよっぽどダメージが大きいんです」と言っていました。
このJTCというレッテルも、企業にとっては痛いダメージですよね。
そういうのを怖がって企業改革をするというのはいいことだと思います。

しかもこの改革は表面だけやってもバレるものなので、抜本的な改革が必要になります。
企業トップが本気で危機感持たないとできないでしょうね。

ちなみに私の友人がプライム上場人材会社でザ☆JTCの企業に務めています。
「人事部で人を募集するけど集まらない。なのに人がどんどん辞めていく」と嘆いていたのですが、人が集まらない理由が「人事経験者・年収300万円台」という募集要項とのこと
いやそりゃ集まらんだろ!と全員がツッコむところですが、「会社の人事制度上、これ以上の給与で募集することができない」とのこと。

人事労務経験者なんて5~600万円が相場なのに、会社の人事制度がクソすぎる…
かくいう友人も前職がブラック企業で、今の会社では絶賛職歴ロンダリング中。
今の会社で3年働いたら、人事経験を引っ提げて転職する気満々です(それまで体が持つかどうか…)
トップが早く気づいて賃上げしないと、優秀な人材はどんどんいなくなってしまいますよー

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