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「学ばない日本人」にリスキリングを浸透させるには

今年も日経新聞の記事からご紹介します。

要約すると…
・IT企業をはじめ様々な企業が急ピッチで人材育成に取り組んでいる
・「自ら挑戦する」という土台として社内公募制度は1960年代からある制度
・日本企業ではOJTで仕事のスキルを学んできたため、すでにある業務の復習の再現にとどまってしまうことが多く、社員自らが学びを進めるという素地がなかった。

私は働きながら社労士の勉強をしているのですが、総務部や人事部というわけではないので、普段の仕事にはなんら直結しません。
〇〇万円も支払って毎週週末に5時間のスクールに通い、毎日1時間以上勉強してそれでも2年連続落ちています。
そんな私を見て同僚は「よく勉強しますね」とか言いますが、私からすると「土日どうやって過ごしているんだろう」と不思議に思ってしまいます。

私にとっては「終わりある学び」がある方が、精神衛生上健やかに過ごせるのです。
そんな同僚たちは昇進に必要最低限な資格やウェブスクールを取っているので、賢いのは彼らなのでしょうが、それを実際の業務で生かしているところを聞いたことがありません。

さてこの記事なのですが、こんなふうに構成されていました。
イントロダクション→①「古くて新しい公募制度」→②「学ばない国の永遠の初心者」→③「現実解は『学校』的構造」*各見出しより

記事のタイトル「学ばない日本人にリスキリングを浸透させるには」というテーマからいうと、①は必要ありません。
ところがイントロダクション後半&①で「自ら挑戦する」(この記事の中では「手あげ」という言葉を使っています)ということに言及してからでないと、②の説明ができないほど日本人は戦略的に学ぶということを怠ってきたと思います。
今の20代は一つの会社で長く働くという気が薄いので、「いかに福利厚生が厚いか」や「いかに自分が学べるか」という自分本位で会社を選んでいると思います。

でも昭和生まれは「会社が自分を育ててくれる」というお客様気質が強い人が多いというのが私の印象です。
その層に危機感をもたせ、リスキリングを促すには手厚いサポートが必要になってしまうのは仕方のないことなのでしょう。

この記事を読んで思ったこととしてもう一つ。
それは「大企業を前提としている」ということです。

社内公募制度があるのも、社内講師になることができるのもある程度の企業規模がないとできません。
しかし私はこの正月地元に戻って、パチンコ屋が盛況なのを見て「地方ってこういうもんだよな」と感じました。
一人ひとりのスキルを高め、賃金を上げていく。
それを当たり前とすることを、広めていくことが大切だと思います。(まずは私から)


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