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ゲーム「幻想水滸伝II」感想

 前作に引き続き、幻想水滸伝に全く触れてこなかったオタクがプレイした幻想水滸伝IIの感想です。
前回の感想はこちら。

ノーマルエンディングをクリアしましたが、心に爪痕が残りまくるゲームだったな……という感想です。見事に爪痕残されました。

ジャンル:RPG
プレイ時間:45時間
媒体:PSP

■ あらすじ

 公式にあらすじがあったので引用します。

その強さがあれば、すべてを守れると思った。
戦いのドラマの中で交差する108の想い、祈り、願い、悲しみ、そして、その結末を知る者はいない。

主人公とジョウイの二人はハイランド王国の少年兵部隊ユニコーン隊の一員として、都市同盟との長くて、不毛な戦いに参加していた。
ミューズ市、サウスウィンドゥ市、ティント市、グリンヒル市、トゥーリバー市、マチルダ騎士団、5都市1騎士団によって構成されたジョウストン都市同盟と軍事力では、都市同盟を凌罵するハイランド王国の間には歴史的に国境戦争が絶えなかった。
物語が始まる数カ月前、この二つの勢力の盟主、ハイランド王国、皇王アガレス・ブライトとミューズ市市長アナベルの間で休戦協定が結ばれた。
戦いに疲れていた民衆は、これを歓迎したが新たなる戦いの火はくすぶり続けていた・・・・

主人公の仲間になる108星、ジョウストン都市同盟のメンバー、敵役のハイランド王国をあわせて総勢140人以上のキャラクターが登場し、大河的ストーリーを紡ぎ出す。

幻想水滸伝II (PS one BooKs)

今作も前作同様108人揃えて立ち向かう話。
ただし前作と違うのは、巨悪に立ち向かう話ではないという点です。
なぜならキャッチコピーが「その強さがあれば、全てを守れると思った」
この時点で不穏。嫌だ~~!!


■ 本作は水滸伝……じゃない

 水滸伝要素は恐らくほぼ皆無なんじゃないでしょうか。
前作はところどころ、「ここは水滸伝のパロディなのかな?」と思える箇所があったのですが、今作にそれを感じられる箇所はありませんでした。
たぶんね!水滸伝読んだことないけどね!たぶん違うんだと思う!
「水滸伝パロディ作品の続編」ではなく、純粋に「幻想水滸伝の続編」と見たほうが良さそうです。


■ 108人の謎

 前作では「星のもとに集う108人」と聞いていましたが、今回も108人揃います。しかも前作のキャラを交えて。そう、前作のキャラが数多く出てくるのです!嬉しさもありつつ、108人揃える星ってなんなのかが最後までよくわかりませんでした。
世代交代が短いのか?それとも、掲げる紋章によって集まる108人は変わるのか?今後のシリーズで明かされたりするんでしょうか。謎です。


■ サブイベントが豊富

 前作では見かけなかったサブイベントが豊富です。私が発見できたのは、料理対決とクライブの追跡イベント。

料理対決

 その名の通り、本編の幻想水滸伝のシナリオには全く関係ない状態で料理対決が進んでいく話です。これが結構面白かった!
実際料理対決するミニゲームも面白かったです。審査員はもっと評価甘くしろ!

クライブの追跡

 クライブ(前作キャラ)が罪人?の女性を追いかけるイベントです。プレイ時間の制限があって急かされます。結構シビアなので、途中から楽しくプレイできなくなってしまい、イベントを追いかけるのを諦めました。

前作主人公を仲間に

 私は見てないのですが、攻略サイトによると特定条件をクリアすることによって前作主人公を仲間に迎えられるイベントもあるようです。こういうイベントが豊富で楽しい!


■ ミニゲームが豊富

 私がわかる範囲だと、料理対決と釣りともぐらたたきがあります。あ、あと踊りを一緒にやるやつ。まさにミニゲームと言わんばかりの簡単なゲームですが、こういうシンプルさがいいんだよなぁ!好きな要素です。


■ 意外と教えてくれる

 幻想水滸伝って結構わかりづらいコンプリート要素が多いのですが、今作だと意外と教えてくれました。

わからないことは探偵リッチモンドさんに聞け

 本作は108人揃えるゲームなので、どこでどうやって仲間にするのか見つけるのが意外と難しいです。ただし、途中参加してくれる探偵リッチモンドさんが仲間にする方法を調査してくれる!最高です。仕事をしっかりこなすかっこよさ。大好きなキャラです。
ちなみにリッチモンドさんは仲間の秘密も教えてくれますが、私が調査を依頼した範囲では重大情報は教えてもらえませんでした。残念。

わからないことはふるいほんを読め

 前作では設定補佐資料的な扱いだったふるいほん、今作では色々なコレクター要素を手伝ってくれます。もちろん、一部の仲間の集め方すら書いてある!こいつが意外と便利です。ありがとうありがとう。


■ ゲームシステム

 前作べた褒めしたゲームシステム。せっかく前作とほぼ同様のシステムなので、比較しながら書いていきたいと思います。

ドット絵

 これがめちゃくちゃ進化してる。すごい!すごすぎる!
キャラクターはさらに感情豊かに、背景はさらに情景深く、建物小物もさらに魅力的に描写されています!本当にすごい!
1の時も好きでしたが、正統進化したドット絵描写が最高でした。

交易所

 今作から追加された要素、交易所。
交易品を買いあさり、転売して高く儲けよう!という金儲けシステムです。意外とこれが楽しかったな~!あまり稼げないし荷物枠を圧迫するのでそんなに利用しなかったのですが、どこの街のどのアイテムがこの価格だからこれを仕入れよう、みたいな遊び方ができるのが楽しかったです。
中盤は結構使えますが、レベリングを兼ねて敵を倒しまくる方が稼げるのでそこがちょっと残念。もうちょっと別要素も欲しかった!

武器強化システム

 幻想水滸伝は武器を買い換えるのではなく、1つの武器を強化していくシステムです。これは前作と全く変わらない部分ですね。素晴らしい!良いものはそのまま!そうだよ、それを求めていた!

紋章

 紋章をつけることによって特殊技能が使えるシステム。使い方は前作と同様ですが、前作とは変更された効果だったり、追加された紋章があったりします。削除された紋章はあるのかな?不明です。
前作であったダッシュの紋章(フィールドを素早く移動できる)は今作ではスタリオンというキャラしか持っていませんでしたし、前作で愛用していたはやぶさの紋章持ちのバレリア(ダメージ2倍)は命中率減少していますし、経験値2倍の紋章も特殊条件でしかゲットできないようです。
でも紋章がたくさん増えたので色々試しながら使うのが面白かったなー!

戦闘

 最高6人のパーティーを組んで戦う通常の戦闘。主人公以外はその時ストーリー上で必要なキャラを除き自由に編成を組めます。こちらも前作同様。
前作では特定のキャラがいると発動可能な協力攻撃で無双していたのですが、今作だとそれができませんでした。そのため、使用数制限のある魔法を頑張って活用しました。魔法使う!残弾ゼロ!宿屋直行!また魔法使う!残弾ゼロ!宿屋直行!を繰り返してたので、それがちょっと面倒だったかな。
でも、この協力攻撃の幅が広かったのがかなり面白かったです。たぶん私が使ったことのない協力攻撃がたくさんありそう。協力攻撃がありそうな組み合わせを考えてパーティーを編成するのが楽しかったです

一騎打ち

 こうげき・ぼうぎょ・すてみの3種類からなるじゃんけんシステム採用の特殊戦闘。相手の台詞を見て何を出してくるか判断します。
こちらは前作と同じなのですが、今作は本っっ当に台詞が読めない!特にある人物がね!罵倒してくる人物との一騎打ちが読めなさすぎて笑いました。こうげきもぼうぎょもすてみも全部罵倒なんだもんな。

本拠地

 完全に水滸伝から離れた本拠地。今回はまさに城!でした。
今作では最初から城が大きすぎて迷います。最初からこんな大きい城持たすな……!
ただ、前作は砦を改築してましたが、今回は空の城を住みやすいように改築する感じだったのでしょうがない……のかな?でも上層階の追加改築は行われている感じだったしなぁ。

戦争

 今作で一番認められないシステム~~!!戦争!!
前作は完全なるじゃんけんシステムで楽しかったのですが、今作はマス目上の戦略型シミュレーションになってます。面白そうだと思うでしょ?つまんなかったんだなこれ!!!
ゲーム上では単純な説明のみ、説明書に記載があるのはゲーム上で説明されたことと、追加で情報が少し。
わかることを書いていきます。

  • 弓・魔法は歩兵に強く、歩兵は弓・魔法に強い(説明書記載)

  • 攻防数値があるが数値を上回っていても勝てない

  • 歩兵、騎兵が存在する。武器は剣、槍、弓、魔法それぞれ

  • グラフィック上で槍や剣を持っていても交戦時に弓攻撃の場合あり

  • 何の影響も与えられない攻撃が多数

  • 同じ属性、数値でも、勝てる時・負ける時・ぼうぎょ・なんの影響も与えられない時がある

  • 部隊ごとの人数は一人単位で管理される

戦略を練ろうにも数値も属性も参考にならず、隊の勝利条件が不明。さらにほぼすべて負け戦。そのため、ゲームをクリアできてる感覚がないです。
このシステムだけ大嫌いだったのですが、最後の最後でこれが何か分かりました。
これは戦略型シミュレーションではなく、ただの表現演出の1つなんだと思うんです。ムービーと同じ。ゲームさせようとしてないのにゲームしようとしてたならそりゃ何も手を出せない訳だ!
でもこれ、ゲームシステムとして紹介されてるから嫌。





~~~~ネタバレするよ~~~~





■ 真あらすじ

 領地争いしている王国VS都市同盟(色々な地域の連合軍)で、主人公は王国側の少年兵。現在は平和条約中だったけど王国の狂皇子ルカの策略で都市同盟側が平和条約を破って戦いを仕掛けてきたのだった。その戦いに巻き込まれ、運良く逃れるところから始まるストーリー。
逃れた先で都市同盟側の傭兵に拾われ、関わり、流されていく主人公はいつしか1つの軍を率いることになる。

こんな感じのあらすじなのですが、これを見る限り、悪役のルカを倒す話だと思うでしょう。違うんだなぁ……。


■ すべてはここから狂い出す

 都市同盟のうちの1都市の副市長が全く無関係の主人公と親友ジョウイに王国軍の偵察を頼むところからすべてが狂い始めます。
この頼まれるシーン、主人公もジョウイも無関係なのになぜ頼まれるのか不思議で仕方なかったシーンです。終始文句言ってた。
ここでジョウイが王国側に囚われてしまい、恐らくルカとジョウイが直接出会ったことによってジョウイが王国側に寝返ってしまうんです。
作中でも最後の方で「強いルカに惹かれていた」と語っていましたが、ここでキャッチコピーを思い出してほしい。「その強さがあれば、全てを守れると思った」なんですよね。強さで統一支配しようというのがジョウイの目論見だった訳です。なんで?

 狂皇子ルカは残虐性のあまり狂皇子と呼ばれていますが、やっていることは敵国を滅ぼしているだけです。都市同盟全部壊滅させようとはしてたけど、それでも敵国からの寝返りも許容してるし、戦力確保もしっかりしてるし、王国民からは不満は上がってなさそう。ジョウイの統一支配と目的は一致しているわけです。
なのでルカに任せてあとはよろしくとあぐらをかいてればいいだけなのに、主人公を裏切って積極的に手伝いに行くんですよ。たぶんね、都市同盟の大人たちの汚い利権問題より、狂ってても目的がはっきりしてるルカの方が魅力的に映ったんだと思うんですよね。


■ 狂皇子ルカは素晴らしい悪役だった

 彼が登場してから退場するまで、とても素晴らしい悪役でした。命乞いをしている女性に「ブタの真似をしてみせろ」、そして「ブタは死ね!」の連携コンボはまさに悪役。素晴らしい。
討ち死にされる直前では単純な仕掛けに騙され、暗闇の中で光るホタルに惹かれるのも人間味があって良かったです。死に際に感傷に浸り、そして一騎打ちで破れた末に「おれは、おれが望みのまま邪悪であったぞ!」と言って死ぬ。最高です。悪役はこうでなきゃね!
 ルカの過去回想から察するに、幼い頃にルカとルカの母親は王国から見捨てられて都市同盟に捕まり、恐らくルカの目の前で母親がレイプされてる(おそらくこの時できた子供がジル皇女)んじゃないかな。可哀想な過去ではある。同情する要素はあるけど、それを使うことなく、最後まで悪役として散っていったのが良かったです。
ルカは相手を罵る時に「ブタ」という言葉をよく使うのですが、恐らくこれは自分が言われた言葉なんだろうなぁ、とかね!思ってしまいますね。
ルカの目的は都市同盟の壊滅と王家の断絶だったんじゃないかな。


■ たまたま対立してしまった

 前作は「巨悪を倒すぞ!」とわかりやすい感じでしたが、今作は複雑です。主人公は都市同盟側、ジョウイは王国側についてるけど、正直どっちが良い悪いが無い。ルカの所業はひどかったですが、どちらも目的は「統一支配」です。都市同盟は複数の市が集まって成り立っているので統一じゃなく見えますが、そんなことはない。敵と対峙してる時は1つですしね。
それに王国側も大きくなればなるほど分権するし、王国の実態も似たようなものでしょう。国境が接していれば必ず問題は起きますし、問題が起きれば国境が接してるので戦争になりやすい。解決するには戦争に勝利して自分のルールに従わせるしかないんですよね。なので、私が見た限りではどっちもどっちな争いでした。
最終的には掲げる理想が好みかどうかだと思うのですが、ジョウイは王国の理想(と言うよりルカの理想)に惹かれて裏切ったし、主人公は積極的に王国に行くほどでもなかった。どっちが良いも悪いもなくて、ただ掲げる理想が違って対立してしまっただけのお話なので、あまりにもやるせなく、虚しく、辛い話でした。


■ マルチエンディング

前作同様マルチエンディングです。私が知ってるエンディングだけ記載します。

ノーマルエンド1

 約束の地に行くことなく、主人公が軍師シュウの圧力に負けて新たな都市同盟のリーダーとなるエンディング。心が全然平和じゃないのにキャラクターたちが平和そうなので悪態をつきながらエンディングを見てました。そして最後にはジョウイが約束の地で待っているシーンが表示されます。
え!?!?って思って、ロードし直して急いで約束の地に向かいました。

ノーマルエンド2

 約束の地に行ってジョウイの思いを聞き、ジョウイを倒すエンド。その後はノーマルエンドと一緒でリーダーになっていました。

 ジョウイを倒すことによって王国側が希望を抱くことがなくなる(旗印として掲げる人がいなくなる)、それによって平和が保たれるというジョウイの主張でしたが、全然わからんが……って言いながらプレイしてました。結構早い段階からジョウイは王家の人間を減らす動きをしていたので、後付けの言い訳なんだよなぁ!
たぶん王家断絶は元からの企みだったと思われます。ルカの目的が王家断絶っぽいし。王家断絶の話はルカからジョウイにしたのか、それとも託したのか……たぶん話を聞かせただけなのかな~。ルカが誰かに頼むなんて思えないし。ルカの目的を聞いていたからこそ、ジョウイはジル皇女を殺害したように見せかけて断絶されたように見せたんじゃないかなって思ってます。
でもジョウイは約束の地に一人で行けるくらい自由なので、死亡説を出せば絶対バレないと思うんですよね。だって誰も見てないんだから。つまりここで死にたいのはジョウイの勝手。
なので私は「ジョウイは数々の人を殺した罪を背負いきれないため親友に罰せられたかった」という解釈をしました。甘えるな!!背負え!!!

 個人的にはラストに表示される、セピア色の主人公・ジョウイ・ナナミの3人後ろ姿が「主人公が幸せだった時の姿」なのかなぁ……と思って悲しくなってしまいました。主人公は流され続けただけだったな……。


■ とは言っても紋章の物語には書いてあった

 前作から紋章の話として「剣と盾は互いに傷つけあい、そこから27の紋章が生まれたんだ!」みたいなことが書いてあったので、剣と盾の紋章を付与された主人公とジョウイは争い合う運命だったんですよね、最初から。嫌だ~~!!!
でも紋章の話通りだとすると、主人公も死ななきゃいけないんだが……?


■ 許せん問題

 実は今作をやっていて、許せん!と思ったことがいくつかあったので書いていきます。システムやキャラについて色々な許せん問題。これは私が勝手に「許せねえよ!」と憤っているだけです。

戦争システム許せん

これは上記でも語ったやつですね。前回の踏襲で良かったのになぁ。

軍師シュウ許せん

 元々の軍師はアップルで、こちらは前作にも出てきたキャラです。ただしアップルでは力不足なので、軍師として有能なシュウを引き入れることに決定したのですが……軍師シュウが手かげた戦はほぼ敗戦。さらに軍のトップ(主人公)に無断で軍を動かし、何も言わずに強行する策の様々。お前、クビにできるならクビにしてるぞ……。
シュウは師から破門されているのですが、こんなに色々やらかしてるならそりゃ破門も当然だよね~!!

ミューズ副市長ジェス許せん

 無関係な人(主人公たち)になぜか王国の偵察を依頼し、囚われた時には見捨て、ただし持って帰った情報だけは回収し、感謝もなく、思い込みで行動し、思い込みで罵倒し、それでも協力を持ちかけている主人公に対して「信用できない。関係ない」みたいなことを言ってくる。こいつが本当に大嫌いでした。
とある戦争の後にこいつが「アナベルさまを失った怒りをおまえにぶつけていただけなのかもしれないな」と言います。謝罪も……たしかしたような気がする(怒りすぎて忘れた)
けどね、それを自覚したからと言ってすべてなかったことになると思うなよ。こちらからの恨みを受け止めろ。

ミューズ市長アナベル許せん

 副市長ジェスの尊敬する人であるアナベル。こいつはジェスの手綱も握れず、無関係な人を巻き込んでおいて「こっちにも都合があるから」みたいなことを言うんですよ。その都合に巻き込まれたのこっちですけど!?許せん。こいつは死んだので溜飲が下がりました。

レオン・シルバーバーグの解釈許せん

 前作では帝国がカレッカの街に襲撃をかけ、そのあまりの惨状に後悔しながら滅びた街カレッカに居座り続けることを選んだレオン・シルバーバーグ。解放軍元リーダーの父親であり、解放軍の軍師の父親でもある男です。物語の終盤になってようやく仲間になってくれるくらい戦いに非消極的で、帝国を打ち倒すとすぐにカレッカの街に戻るくらいでした。
そんなレオン・シルバーバーグが、今作でも出てきます。普通に王国側で積極的に戦争に参加しています。なんで??

レオン・シルバーバーグは今作の主人公に敵対する時にこう言います。
「人の手で歴史を正すことも大切だ」
「この地は強力な支配こそが重要だ」
いや、私が知ってるレオン・シルバーバーグはそんなこと言わないが……?
前作で強力な力での支配をしようとして街を滅ぼしたことに対し、一生喪に服すような振る舞いをしていたレオン・シルバーバーグ。今作ではどうやら別人になったようです。お前誰だよ。

ナナミについて許せん

 主人公の姉のナナミお姉ちゃん。大好きキャラです。ナナミに起こった事象が、いやも~~~本当に許せんが?やっちゃいけないでしょ!!
いや、プレイヤーの私に心の傷を負わせてるので一人のプレイヤーとしては称賛したいくらいなのですが(心に残るゲームってすごいよね)、でもやっちゃダメでしょ!こんなひどいことってある?
キバ死亡時はぶっちゃけ「ふーん」で終わっんですが、ナナミは衝撃がでかすぎてものすごく動揺しました。
あんなに弟のことを慮って、弟にかかる責任が大きすぎるのを気にしていて、弟が親友と争わないといけない境遇を気にして、姉として気を張ってくれてたじゃん……。
 ここだけは唯一、許せないけどでも話としては面白いよ……と思ってます。思ってますが許せねえ!でも面白いよ!!でもでも、許せねえんだ!!


■ まとめ

 プレイ時間は約42時間。やり直しが結構あったのでそれを加味すると45時間くらいでしょうか。
ゲームシステムは戦争以外は楽しかったですし、ストーリーも許せなかったけど面白かった。面白かったけど落ち込む。そんな気分になりました。
心に傷を負わせてくるゲーム!それが幻想水滸伝2!!

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