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ゲーム「AI:ソムニウム ファイル」感想

※この感想はCERO:Z(18才以上のみ対象)指定ゲームの感想です。ご注意ください。

 雰囲気良いし楽しそうだったしセール中だったのでプレイしてみました。セールで880円は安すぎるだろ!
Z指定されていますが、クリアして振り返っても「たぶんあの部分が引っかかったのかな……?」くらいのZ指定っぷりでした。なのでZ指定に極端に怯えることはないかなーと思います。私の感性が麻痺してるだけかもしれませんが。
一部下ネタ描写が気になりつつも、楽しくプレイできたという感想です。

ジャンル:アドベンチャー
プレイ時間:25時間半
媒体:PS5

■ ストーリー

 公式から引用します。

東京。
11月のとある金曜日の夜。

降りしきる雨の中、ひとりの女性の遺体が発見された。
場所は廃墟と化したメリーゴーランド…。

その遺体の顔には左目がなかった。
どうやら犯人にくり抜かれ、奪われたらしい。

一報を聞きつけ事件現場に訪れた刑事、伊達。
彼は遺体の顔に見覚えが合った。
なぜ、彼女が――

――これは夢と現実を捜査し、失った記憶と因縁の殺人犯を追う、ある刑事と相棒の物語。

STORY

若干足りない気もするので、私からもあらすじを紹介しておきます。

  6年より前の記憶を失っている刑事、伊達鍵(だて かなめ)。
廃墟と化したメリーゴーランドで殺人事件が発生し、重要参考人である少女は失語症を発症しているため事件についての詳細は確認できなかった。
しかし伊達の所属している組織には手段がある。対象者の夢の中に潜入し、手がかりを探ることができるPsyncシステム。そのシステムを使って事件を捜査していく。それが、彼の過去を呼び覚ますきっかけとなるとは知らずに……。

こんな感じです。

 ゲームシステムの紹介ムービーがストーリー紹介と言っても遜色ないレベルだったので掲載しますが、結構ネタバレしてるので要注意です。「一緒に暮らしてる女の子」の紹介あたりで終わらせた方がいいかも。



■ ゲームシステム

 よくあるアドベンチャーシステムです。本作では「捜査パート」と「ソムニウムパート」という2軸になっています。


捜査パート

 事件が発生し、画面上の気になる箇所をポチポチ押して捜査に関連した出来事やキーワード、手がかりを拾っていくパート。
こちらはアドベンチャーゲームおなじみのシステムです。


ソムニウムパート

 本作独自のシステム、ソムニウムパート。対象者の夢の中に潜入し、事件に関連する出来事を調べていきます。基本的には捜査パートと一緒なのですが、こちらは仕掛けを解いて先に進んでいくシステムです。
また、夢の中のため、本当の事柄と仮想の事柄が入り混じるせいで、仕掛けの正解がとんでもない選択肢だったりします。わざと失敗したつもりが成功だった、というのが多い。夢なのだから常識に基づいた行動が正解とは限らない、とのことです。逆に常識に基づいた正解もあったりして、そこが難しいポイントでした。意図して正解にたどり着けない難しさと言えば伝わるでしょうか。


UIがおしゃれ

 公式が解説してるゲームシステムが少なすぎるのが不満なのですが、本作はUIがとてもおしゃれです。かわいい!かっこいい!ゲームの雰囲気に合ってる!

©Spike Chunsoft Co.
©Spike Chunsoft Co.
©Spike Chunsoft Co.


フローチャートでロード可能

 フローチャートにあらすじが載っているのでとても便利です。
また、フローチャートからロードが可能です。これが最高でした。捜査パートのこの部分からロード、という細かいロードもできる!素晴らしい!

©Spike Chunsoft Co.
©Spike Chunsoft Co.


会話中に喋る、表情が変わるモデリング

 ムービーで表情が変わるモデリングはよく見かけますが、ゲーム本編中に口を動かしたり表情が変わったりする動作がリンクします。主人公の視界にいる人物と、右下に表示される顔アップのモデルがすべてリンクするのです。これはかなりすごいと思ったなー!


フルボイス

 意外と珍しいフルボイス仕様です。アドベンチャーでフルボイスってあまり見かけない気がする。


■ 人権は基本軽視されがち

 本作は対象者の夢の中に入るPsyncと言うシステムを使って事件の手がかりを捜査するのですが、行き詰まったらPsync、対象者の同意も得ずPsync、とりあえずよくわかんないけどPsync!と基本的なゲームシステムだからかPsyncに頼りがちです。
ちなみにPsyncされた人はその前後の記憶がなく、Psync中に起きた出来事によって人格に影響することもあります。心を癒やしたり壊したりできるそう。なのに大抵無理やりPsyncするちょっと怖い組織です。価値観自体は現代に近いと思うのですが、同意を得るような動きはないので本作の世界観では人権は無視されがち。
 そんなPsyncですが、決して万能なわけではなく(機能自体はかなり凶悪ですが)、Psyncの中で見た出来事は証拠として成立しないため、結構もどかしい感じになります。


■ 組織所属の捜査官(Psyncer)出てこない

 先進式人脳捜査部隊ABISに所属する人で本作に出てくるのは組織のボス、技術1名、捜査官(Psyncer)1名の計3名です。作中では捜査官は合計6名所属しているそうなので残り5名がどこかにいることに。その5名は一切出てきません。なんで? 主人公だけ常勤で他5名非常勤、もしくは短期で雇ったアルバイトとかそういう……??


■ 下ネタ表現がきつい

 良いところもあれば悪いところもある。私にとって合わなかったのはこちらでした。「下ネタ表現」! ネタバレにならない範囲で語ります。
 前提として、私は普段エログロゲームやギャルゲも嗜むプレイヤーです。その手の作品にありがちな下ネタ表現は問題なく読めていました。
しかし、ここまで紹介している通り、本作はスタイリッシュでクールな印象で主人公の性格も初見はそんな印象を受けます。話を進めていくと硬派な印象も受けます。しかし唐突な下ネタ表現がそこかしこにぶっこまれます。
ギャグパートとして完全に区別がついてるなら「ギャグパートはそういうノリが好きなライターなんだな」とも思えるのですが、完全にシリアスな場面でもぶちこまれたので、許容範囲を超えてしまいました。シリアスとギャグの主人公、同一の人物と思えねえ~!人格が乖離してるようにしか見えねえ~!
 一番ダメだったのは、自分が信じてる人が敵かもしれない、絶体絶命のピンチに「エロ本を餌に身体強化してピンチを乗り越えた」ことです。なんで?
実は主人公はなぜかエロ本を餌にすると身体強化される特異体質(と言う名のスケベ)を持っていて、この出来事の前にも2回ほどエロ本で身体強化イベントをこなしていました(?)。その時はこの場面ほど緊迫した雰囲気ではなかったのでスルーできていたのですが、絶体絶命のピンチな場面で何故それをやったのかわからず、混乱の末、下ネタ馴染めねえ~!と思ってしまいました。

 ただ、この部分は合わなかったけどゲーム自体は面白いです。
しかしこの部分で合う人合わない人は多く出てきそうです。たぶんここが分かれ目だよ。しょうがないね、主人公の性格って大事だもんね……。





~~~~ネタバレするよ~~~~





■ マルチエンディング方式

 本作はマルチエンディング方式……なんだと思いますが、最終的に全ルートの話を「なぜか主人公が知っている」という事象が発生しています。主人公も不思議がっていた。実はここの部分は本作でも解明されていません。
そのためマルチエンディングです!と言えないけど、でもマルチエンディングって言うしかない気がするのでそう主張しておこうと思います。何回マルチエンディングって書くんだ。

■ 各エンディング

 クリアした順番に書いてます。

イリス編END

 失語症を発症した同居人の少女みずきにPsyncし、失語症を治せなかったところから分岐するルート。
そしてイリスというネットアイドルが「自分はもう少しで死ぬ。とある組織から命を狙われている」と言い、その内容を信じる先にあるエンディング。
作中でイリスが死に、イリスを殺害した犯人と思しき人にPsyncしたらイリスが生き返り、Psync中の出来事は現実世界を変えることができるのか。そしてイリスはとある組織に狙われていると主張しているが、その話を素直に信じることができるのかが肝になりました。ですが結局イリスは死亡するので、現実に影響してる訳ではないことが確定しました。どういうこと~!?わかんないよ~!

イリスを信じないルート進んだら話が途中で止められたため、進む順番があることをここで知りました。


熱海END

 完全にギャグEND。アイドル事務所の受付の巨乳お姉さんと熱海で過ごすエンディングです。本編には全く関係ない話。
こういうの嫌いじゃないよ。


みずき編END

 失語症を発症した同居人の少女みずきにPsyncし、失語症を治せたところから分岐するルート。
そしてネットアイドルファンの応太へのPsyncで偶然入ったエンディングです。正直、なんであの選択肢でみずきENDと応太ENDで分岐するのかちょっと納得いかない。みずき失語症の時みたいに分岐に理由持たせてくれ~!
 分岐後、みずきのことを第一に考えた結果、家族として成立する(していたと判明した)のが好きなエンディングでした。ちなみにみずきのことを第一に考えずに銃を放つと死亡するバッドエンドもあって、そういうのも好きでした。
しかし結局具体的なことは何もわからない!新たな事実が発覚しても全く謎が解けない!


応太編END

 ネットアイドルファンの応太へのPsyncでもう片方の選択肢を選んだところから分岐するエンディング。応太がクズなことが判明するのですが、応太がようやくちゃんと反省して稼ぐ気になったので良かったな〜!って気持ちになりました。
そしてここでも事件は明らかにならない。なんも解決してないよ。こうなってくると最初に出てたSF設定や手当たり次第疑いたくなってくる始末。
マジで何もわかりませんでした。


全滅END

 このあたりでようやく記憶を上書きできるかもな話が出てきたので察しだしましたが、散々Psync中に脅されていた潜入可能時間、「臨界点を突破すると入れ替わる」ことが発覚しました。いきなり答えがぶち込まれたかと思いきや、なんと犯人がご丁寧にも時系列を詳細に語ってくれます。
 そしてなんとか犯人を無力化しましたが、全員助けられなかったのでたしかに全滅END。これを見たことによって過去のエンディングがやばいものだと理解しました。


解決編

 なぜか主人公が並行世界(別ルート)の話を知っていて、そのおかげで先手で行動した結果、あまり殺されない範囲でなんとか犯人を止めることができたエンディング。
並行世界の記憶があるのはなんで?という疑問を置いておけば想像もつかなかった謎を回収してくれてとてもおもしろかったです。ラストの舞台風フラッシュモブ型ダサダンスはめちゃくちゃ笑いました。


Z指定について

 恐らく首ちょんぱがZ指定要因だと思うんですが、そんなグロいだろうか……と思ったのでよくわかりません。でも苦手な人もいるのかも?


色々な謎について

 犯人が人格を転々と入れ替えていたのはわかったのですが、それでもまだまだ謎は残ってる。納得したことも踏まえて羅列していきます。

  • イリス編ENDのイリスの左目喪失
    主人公が試作型Psync装置を使ったせい(つまり作中で描写されなかっただけ)

  • イリス編ENDの犯人
    恐らく交通事故時の影響で自然死?

  • みずき編ENDの世島(IN犯人)
    主人公が殺したのでOK!

  • 応太編ENDのボス(IN犯人)
    野放し中。一番危険。

  • 応太編ENDのイリス(IN世島)
    イリスの体は生きてるので、つまりネットアイドル(IN国会議員)ということに。ワケあって……アイドル!?

  • ウジャトシステムとは
    不明。結局なに~!?次回作に期待したいけど考察の余地で残してる可能性もある。

  • 別の並行世界の記憶所持
    同上。

  • 過去編の狼範(INファルコ)の記憶読取不全
    犯人は大抵どの人物になっても人格を模倣できたけど、そうなるとなぜ狼範(INファルコ)は記憶が読み取れなかったのかという謎。マジでわからん。

こんな感じでつらつらと挙げていきましたが、恐らく応太編が一番まずい気がします。大丈夫なのか!?




■ まとめ(ネタバレなし)

 プレイ時間は25時間半。サクッとプレイできて、UIはオシャレでスタイリッシュ。ソムニウムパートは夢の中の世界での捜査のせいで全く常識が通じず、かなり難しいけど、ゲーム性に不便はなかったので楽しかったです。タイムオーバーしてもやり直しが容易なのが良い。
ストーリーは楽しく、進めるたびに真実をどう解釈すればいいのか悩んでも結局よくわからないのが良かったです。これは語られるまで真相を推理するのは無理!
懸念点は、やっぱり下ネタがスルー or 許容できるかできないかが分かれ目な気がする。私は最終的に引っかかってしまったけど、それはそれとして置いておけたので大丈夫でした。
私は次回作もやろうと思えるほど楽しかったのでプレイしてよかった~って思えました!

©Spike Chunsoft Co.

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