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詩【此処から出たいのに】文

鍵が。鍵が見つからない。
この部屋から出る鍵が。
この場所は私にとって居心地が悪いのに。
此処から出るための鍵が見つからない。
探そうとしても、足には鎖が巻き付いている。
普段は重さは感じないのに。
動かそうとすると途端にぎりぎりと締め上げてきて、ずっしりと重たくなり、足を固定してくる。
この鎖を外すための鍵も見つからない。
そのうち手も首も鎖に巻き付かれ、締め上げられるんじゃないだろうか。
二度と此処から出られないんじゃないだろうか。
そんな恐怖心が、鍵を見つからなくさせているのかもしれない。
早く此処から出たいのに。
誰か外側から、鍵を開けてくれないかな。


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