雪畑はずき - yukihata hazuki

1000文字くらいの文章(詩|掌編小説等)で書きます。たまに長いやつ。思考回路が勝手に…

雪畑はずき - yukihata hazuki

1000文字くらいの文章(詩|掌編小説等)で書きます。たまに長いやつ。思考回路が勝手にフル稼働して困っている人です。のんびり暮らすのが夢。まぐろとほたてが好き。Twitterは休止中。

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  • 【日記】

    私の考えや忘れたくないことを書いた日記。 雪畑の思ったことやぶちまけたいことを書いたもののまとめ。 文字の羅列が好きな人向けかも。 不定期更新。

  • 短めの小説

    一万字以内の小説まとめです。 明るいものから暗いものまで。 色々と書いていきます。 不定期更新。

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    思ったこと感じたことを書き殴ったような文。 共感やこんな感情もあるのか、をコンセプトに。 不定期更新。

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    少しでもChatGPTを使った小説をまとめたマガジンです。 不定期更新。

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    テクノロジーが発達した世界で。人は、機械は、何を願い何に祈るのだろう。 不定期更新。

最近の記事

こんにちは。お久しぶりです。

何ヶ月ぶり?!の雪畑はずきでございます。 ご心配をおかけして申し訳ございません。 待っていてくださった方ありがとうございます。 実は昨年10月末頃から一気に体調が悪化し、入院を検討するところまでいってしまいました。 その時に休止のお知らせをと思ったのですが、何故かnoteにログイン出来ず……。 色々試してみたのですが原因は分からずじまい。 新しくアカウントを作ろうか悩んでいるうちに、冬の寒さにもやられ、月日だけが流れていきました。 最近やっと活動出来るようになり、再

    • 掌編小説【休日のひだまり】428文字

      暖かい光を浴びて目を覚ます。 部屋の空気はひんやりとしているはずなのに、外に出たくなる温度だ。 それでも体はまだ布団から出たくないと、拒否をする。 しかしキッチンから良いにおいが漂ってくるのを、寝ぼけている鼻でも感じとれた。 嫌がる体を無理に起こし、匂いをたどる。 そこには愛しい人の姿。 「おはよう」 「おはよう、ご飯もうちょっと待ってね」 「うん、飲み物用意する」 「ありがとう」 オレンジジュースと水を用意していると、テーブルにホットサンドとスクランブルエッグ、それにソ

      • 【何故、大切な臓器は一つしかないのだろう】421文字

        胸に爆弾を抱えている恐怖。 毎日その爆弾が爆発しないか怯えてる。 何がきっかけで爆発するか分からない。 何故、大切な臓器は一つしかないのだろう。 予備として機能する臓器がもう一つあれば、 私はここまで怯えなくて済んだのだろうか。 失ったら困る臓器のはずなのに、 専門医も少ないから見つけるのに苦労する。 やっと見つけたと思っても、 症例が無いから病気ではない、と。 触診もレントゲンもエコーもとらずに終わる。 否定と否定を繰り返されて、 セカンドオピニオンどころじゃ済まない

        • 掌編【あなたが悪だと叫びたい】201文字

          耳を劈く手拍子は 誰の祝いをしているの? 大地を鳴らす足音は 誰の祈りをしているの? 心に刺さった刃が光る。 今宵は宴だと騒ぎ出す。 視界が闇に閉ざされて 体の力が抜けていく。 悪はいないと誰かが言った。 正義が勝ったと誰かが言った。 心に刺さった刃を握り 悪はいると叫びたい。 正義が負けたと叫びたい。 自分の世界を守るため いない敵を滅ぼした あなたが悪だと叫びたい。 耳を劈く手拍子が 大地を鳴らす足音が いつかあなたに還れば良い。

        こんにちは。お久しぶりです。

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        記事

          詩【体に呼吸をさせるんだ】119文字

          体が呼吸をしてくれない 涙が化粧を落としてく 瞬間 煌めくグリッター 肌を彩る未知のライン うつむく視界に映る星 ぐちゃぐちゃの顔を照らしてる 鏡を叩き割り戦場へ 生きている限り止まれない 悪は容赦なく襲ってくる 自分の武器を振りかざし 体に呼吸をさせるんだ

          詩【体に呼吸をさせるんだ】119文字

          掌編小説【温かい手への迷走】416文字

          最初の気持ちは ほんの少しの恐怖だったはずなのに。 二度と繰り返さないようにと防衛本能が働き、心を守るために牙と爪を剥き出しにする。 傷付けたいわけじゃない。 怖がらせたいわけじゃない。 ただ安心したいだけ。 ただそれだけなのに。 私の本能が、こいつは敵だと訴える。 私を傷付けてきた人たちとは別人なのに。 種族が同じというだけで、体は攻撃態勢に入る。 心の中では叫んでいるのに。 助けてって。 叫んでいるのに。 体はいうことを聞いてはくれない。 どうすれば、こ

          掌編小説【温かい手への迷走】416文字

          掌編【闇の足跡、罪の響き】577文字

          暗闇の中、私は走る。 勝手に動く足に、文句を言いながら。 疲れて転びそうになると、幻聴が聞こえてくる。 「走れ」 「休むな」 弱音を吐けば、私の罪が現れる。 未成年だから。指導者だから。権力者だから。 最後には金や暴力に訴え、恐怖で支配し、被害者を泣き寝入りさせたから。 生きているときは、何もかもが楽勝だと思っていた。 だが、私の罪は、全て見られていた。 痛い。苦しい。辛い。 何故、私がこんな目に? 罰を受けるべきは、あいつらの方じゃないか。 「馬鹿は地獄に

          掌編【闇の足跡、罪の響き】577文字

          掌編【優しさの中の甘い記憶】322文字#プリンの日

          「プリンを作るときに出来ちゃう穴はね、泡に妖精さんが入り込んで出来ちゃう穴なの」 キッチンに甘い香りが漂う中で、母が私に教えてくれた。 「妖精さんが入り込まないように、泡をきちんと取り除いて、隙間を無くすのよ」 プリン液をこしながら器に注ぎ、残った泡を手際良くスプーンで取っていく。 「でもそうしたらようせいさんはプリン食べられないよ?」 「そうねえ……妖精さんにもプリンを食べてほしい?」 「うん! だってママのプリンすっごくおいしいもん!」 「それじゃあ、一つは妖精さ

          掌編【優しさの中の甘い記憶】322文字#プリンの日

          掌編【美味しい音】286文字#湖池屋ポテトチップスの日

          パリパリと、横から音がする。 普段、油っこいものを食べない人の口に、薄く切ったじゃがいもを揚げたものが運ばれていく。 またパリパリと、耳をくすぐる音がする。 「美味しい?」 「うん」 いる?と聞くように、袋が差し出される。 「ありがとう」 私も一枚、口に運ぶ。 パリパリと、美味しい音がする。 「油っこいもの食べると胃もたれするようになったじゃん?」 「うん」 「でもたまに食べたくなっちゃうよね」 「うん」 「夜ご飯は胃に優しいものにしようね」 「そうだね」 穏

          掌編【美味しい音】286文字#湖池屋ポテトチップスの日

          掌編【私はいつも悩んでいる】85文字

          瞼が重く、視界が狭い。 体の奥底から「寝ろ」と強めに言われている気分だ。 でも心は恋人を求め、胃が空腹を主張してくる。 三大欲求の何から満たせば良いのか。 私はいつも悩んでいる。

          掌編【私はいつも悩んでいる】85文字

          掌編【あなたと手を繋ぐんだ】200文字

          好きと言葉にすればするほど。 気持ちごと口から吐き出され、空気に溶けてしまう気がした。 いつかは氷から水のように。 水から水蒸気のように。 跡形も無くなる気がした。 でも好きと言葉にすればするほど。 空っぽだった心は満たされ、幸せが胸に溶け込んでくる。 いつか流した涙の跡が、見えない愛で消されていく。 形の無い感情が、キラキラと視界に映り込む。 「すき」 溢れ出た気持ちが、空気に溶けないように。 あなたと手を繋ぐんだ。

          掌編【あなたと手を繋ぐんだ】200文字

          掌編【同類】166文字

          扉を叩く音がする。 私はそれをうるさく思う。 何度呼びかけても応えない者の扉を 何故そんなに叩く必要があるのか。 留守だとは思わないのか。 他の者にあの人はどうしたと尋ねないのか。 もう一度扉を叩く前に 出来ることがあるではないか。 その不必要な行いを止めもせず。 提案をするわけでもなく。 ただただうるさいと感じている私も。 同類なのかもしれないがな。

          掌編【静かな想い】83文字

          好きという感情が無くなってきた頃。 妻が離婚してほしいと言ってきた。 気が付いたときには、目の前に肉塊と血溜まりが出来ていた。 今、私は塀の中。 ひっそりと妻を、愛している。

          掌編【静かな想い】83文字

          詩【強欲】

          選べない 選べない 私には選べない この優柔不断で 人を傷つけたとしても 選べない 選べない 私には選べない 二手に分かれた道の前で 立ち止まるしか出来ない 誰かに背中を押されて その先が崖だとしても 選べない 選べない 私には選べない 自分自身の自信の無さに 呆れてまた立ち止まる 優柔不断だけ落ちてしまえば良いのに 吐き出す弱音は一人前 踏み出す一歩は半人前 二頭追っては一頭も得ず 不甲斐ない両手が空振りする それでも私は選べない だって両方 欲しいん

          掌編【僕と機械人形】1,395文字

          ぱたぱたと、今日もあの子の足音が鳴り響く。 僕は気付かないふりをして、本を読み続ける。 足音が止まったと思ったら、コツコツとガラスを叩く音がした。 僕はそこでやっと気付いたかのように、顔をあげる。 毎日やってくる、小さな機械人形。 見た目は人間と変わらないけれど、中身は基盤や螺子だらけ。 僕とは違う種族。 「今日はこれを持ってきたよ!」 まだ何も知らない真っ白な君は、無邪気に絵本を差し出してきた。 「いつもありがとう」 四角い箱の中。 僕はこの機械人形が持ってく

          掌編【僕と機械人形】1,395文字

          愛しているけれど無償じゃない

          愛が溢れて流れ出て 私の中に注がれて 満たされていると感じるの でも 幸福な時間は一瞬で 幸せは儚く散っていく 縋りついても あなたはもう夢の中 私は良い子のふりをして 「いつもありがとう」 って耳元で囁く 起こさないように 優しく 優しく 布団から抜け出す 私の夜はまだまだこれから さあ どの仮面を被ろうか

          愛しているけれど無償じゃない