掌編小説【休日のひだまり】428文字
暖かい光を浴びて目を覚ます。
部屋の空気はひんやりとしているはずなのに、外に出たくなる温度だ。
それでも体はまだ布団から出たくないと、拒否をする。
しかしキッチンから良いにおいが漂ってくるのを、寝ぼけている鼻でも感じとれた。
嫌がる体を無理に起こし、匂いをたどる。
そこには愛しい人の姿。
「おはよう」
「おはよう、ご飯もうちょっと待ってね」
「うん、飲み物用意する」
「ありがとう」
オレンジジュースと水を用意していると、テーブルにホットサンドとスクランブルエッグ、それにソ