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読書記録

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小説の読書記録です。 あくまで個人の感想ですが、皆さんの参考になれたら嬉しいです✨
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#読了報告

読了「ブレイクニュース」薬丸岳

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある目的のため、女はひとり、立ち上がった。 ユーチューブで人気のチャンネル『野依美鈴のブレイクニュース』 児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活の実情などを独自に取材し配信。 マスコミの真似事と揶揄され、誹謗中傷も多く、中には訴えられてもおかしくない過激でリスキーな動画もある。 それでも野依美鈴の魅力的な風貌なども相まって、番組は視聴回数が1千万回を超えることも少なくない。 年齢、経歴も不詳で、自称ジャーナリストを名乗る彼女の

読了「呪いに首はありますか」岩城裕明

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 久那納家に生まれた長子は、みな三十歳までに死ぬ。 二十八歳の久那納恵介は、自称「心霊科医」として相棒の墓麿と クリニックを営んでいる。 残留思念体=幽霊を「ワクチン」として集めることが代々続く呪いを解く 唯一の方法だという。 多種多様な「患者」を助け、解呪を目指す二人だが…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下より、ネタバレが含む場合があります。 まさか、呪いの解き方そんな方法

読了「祝言島」真梨幸子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 東京オリンピック前夜の1964年(昭和39)年、小笠原諸島にあった 「祝言島」が噴火し、生き残った島民は青山の仮設住宅に避難した。 しかし後年、祝言島は”なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説になった。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、 ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。 2006年12月1日、東京で3人の人物が連続して殺され、未解決となっている 「十二月一日連続殺人事件」。 無関

読了「ぼぎわんが、来る」澤村伊智

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ”あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかんー。 幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。 それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や 不気味な電話などの怪異。 一連の事象は亡き祖父が恐れた”ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。 愛する家族を守るため、秀樹が比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…⁉ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下より、ネタバレ

読了「乙霧村の七人」伊岡瞬

ー---------------------- かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が 殺されるという凄惨な事件が起きた。 あれから二十二年ーー この事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を書いた 泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー六人が この村を訪ねる。 事件当時と同じ豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。 閉ざされた集落で一体何が起きたのか⁉戦慄のホラー・サスペンス! ー--------------------ー- 以下より、ネタバレ含む場合があります

読了「ふたたびの加奈子」新津きよみ

ー---------------------- 五歳になる一人娘の加奈子を交通事故で亡くした桐原容子は、 夫の信樹と”加奈子の魂”と三人で暮らしていた。 容子が食事の時も、外出する時も、いつも”加奈子の魂”と一緒だった。 だが、そんなある日、”加奈子の魂”は転生の場所を見つけたらしい。 妊娠三ヶ月の主婦<野口正美>の身体だ。 容子は、ひたすら正美の出産を心待ちにするが……。 愛する子を失った深い悲しみと、意外な結末が感動を誘う ホラーサスペンスの書下ろし長編。 ー------

読了「私の家では何も起こらない」恩田陸

ー---------------------- 小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。 幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。 キッチンで殺しあった姉妹、少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年。 そして驚愕のラスト! ー--------------------ー- 以下より、ネタバレ含む場合があります。 日本ホラー的な短編作品でした。 グロい部分もあるので、ホラーは好きだけど グロは…って方は要注意です。 私は個人的にはこういう家や土地に関わるものを 読むとワ

読了「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこ

ー---------------------- 思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、 そして、ともには生きられなかったあの人のことー-。 大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学賞大賞受賞の デビュー作「カメルーンの青い魚」。 すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する 少年少女を瑞々しく描いた表題作他3編を収録した、 どんな場所でも生きると決めた人々の強さにを しなやかに描き出す5編の連作短編集。 ー--------------------ー- 以

読了「共犯者」三羽省吾

ー---------------------- お前は、誰を守ろうとしてるんだ? 迷走する警察。暴走する世論。壊れゆく家族。 ひとつの殺人事件が、隠された過去の真相を炙り出していく。 その罪は赦されるのか。愛と憎しみの衝撃サスペンスミステリー。 岐阜県の山中で顔面を激しく損壊された男性の遺体が発見された。 取材に赴いた週刊誌記者の宮治は、警察が何かを隠していると疑う。 隣県にはひとつ歳下の弟・夏樹が住んでいた。 久々に弟の部屋に立ち寄った宮治は、その言動に不信感を抱く。

読了「ケモノの城」誉田哲也

ー---------------------- 17歳の少女が自ら警察に保護を求めてきた。 その背景を探る刑事に鑑識から報告が入る。 少女が生活していたマンションの浴室から、 大量の血痕が見つかったのだった。 やがて、同じ部屋で暮らしていた女も警察に保護される。 2人は事情聴取に応じるが、その内容は食い違う。 ー-圧倒的な描写力で描く事件は、小説でしか説明する術を もたない。著者の新しいステージを告げる衝撃作! ー--------------------ー- 以下より、ネタバ