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読書記録

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小説の読書記録です。 あくまで個人の感想ですが、皆さんの参考になれたら嬉しいです✨
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#読了本

読了「いま、殺りにゆきます」平山夢明

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 深夜の路上で凶徒に遭遇したカップルの恐怖を描く 「峠で壊れて」。 愛犬の足が何者かにより一本ずつ折られていく 「だんだん少なくなっていく」。 常軌を逸したイタズラ電話が母子を追いつめる 「謎電」。 電車内で理由もなく乗客を殴り続ける男、 「おら男」。 日本ホラー界の第一人者が、徹底した取材を元に 日常に潜む恐怖を描いた36話を収録。 英知文庫 217ページ 読了カラーイメージ 暗黒色 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

読了「マーダーハウス」五十嵐貴久

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー シェアハウスの同居人が死亡 不安を抱えた女子大生は…… 大学合格を機に住居を探していた理佐は、 偶然シェアハウス「サニーハウス鎌倉」を 見つける。そこはセレブの別荘のような 豪華な外見と設備、格安な家賃と好条件ばかり。 すぐに住むことを決め、充実した日々を 送っていたが、同居人が立て続けに死亡する。 不安を抱いた理佐は高校時代の友人に相談するが 予想外の結末、震撼のサイコミステリー。 実業之日本社文庫 339ページ 読了カラ

読了「光媒の花」道尾秀介

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 一匹の白い蝶がそっと見守るのは、光と影に満ちた 人間の世界ーー。 認知症の母とひっそり暮らす男の、遠い夏の秘密。 幼い兄弟が、小さな手で犯した闇夜の罪。 心通わせた少女のため、少年が口にした淡い約束… 心の奥に押し込めた、冷たい哀しみの風景を、 やがて暖かな光が包み込んでいく。 すべてが繋がり合うような、儚くも美しい世界を 描いた全6章の連作群像劇。 第23回山本周五郎賞受賞作。 集英社文庫 285ページ 読了カラーイメージ 

読了「「超」怖い話A」平山夢明

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 事実は小説より奇なり…とはよくいうが、 げに現実より恐ろしいものはないのかもしれぬ。 予想をあっさりと裏切られる心もとなさと衝撃。 ここに集まった36編にはそうした凄みと愉悦にも 似た何かがある。まさに恐怖とは麻薬。 91年に産声をあげ、20世紀の終焉とともに眠りに ついた伝説の実話怪談シリーズ”「超」怖い話”。 オール新作にてここに復活‼ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下より、ネタバレが含まれる場合がありま

読了「殺人勤務医」大石圭

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ただ、殺したい。 食べ物を粗末にした女、 鯉の泳ぐ池に洗剤を撒いた男、 病気の飼い犬を放置した数学教師、 4歳の子供を虐待する若い母親。 奴らは皆、死ぬべきだーー。 中絶専門医・古河は、柔らかな物腰と甘いマスクで 人望も厚い。 しかし彼の価値観は、幼少期のある出来事により 歪みきっていた。彼は、死に値すると判断した人間を 地下室の檻に閉じ込め、残忍な手段で次々と 殺していく。驚愕のラストが待つ美しき猟奇殺人! ーーーーーーーーー

読了「呪いに首はありますか」岩城裕明

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 久那納家に生まれた長子は、みな三十歳までに死ぬ。 二十八歳の久那納恵介は、自称「心霊科医」として相棒の墓麿と クリニックを営んでいる。 残留思念体=幽霊を「ワクチン」として集めることが代々続く呪いを解く 唯一の方法だという。 多種多様な「患者」を助け、解呪を目指す二人だが…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下より、ネタバレが含む場合があります。 まさか、呪いの解き方そんな方法

読了「祝言島」真梨幸子

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 東京オリンピック前夜の1964年(昭和39)年、小笠原諸島にあった 「祝言島」が噴火し、生き残った島民は青山の仮設住宅に避難した。 しかし後年、祝言島は”なかったこと”にされ、ネット上でも都市伝説になった。一方で、祝言島を撮ったドキュメンタリー映画が存在し、 ノーカット版には恐ろしい映像が含まれていた。 2006年12月1日、東京で3人の人物が連続して殺され、未解決となっている 「十二月一日連続殺人事件」。 無関

読了「ぼぎわんが、来る」澤村伊智

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ”あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかんー。 幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。 それ以降、秀樹の周囲で起こる部下の原因不明の怪我や 不気味な電話などの怪異。 一連の事象は亡き祖父が恐れた”ぼぎわん”という化け物の仕業なのか。 愛する家族を守るため、秀樹が比嘉真琴という女性霊能者を頼るが…⁉ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以下より、ネタバレ

読了「乙霧村の七人」伊岡瞬

ー---------------------- かつて乙霧村で、戸川稔という男に一家五人が 殺されるという凄惨な事件が起きた。 あれから二十二年ーー この事件を題材に『乙霧村の惨劇』という作品を書いた 泉蓮が顧問を務める大学の文学サークルのメンバー六人が この村を訪ねる。 事件当時と同じ豪雨の中、彼らは斧を持った大男に襲われる。 閉ざされた集落で一体何が起きたのか⁉戦慄のホラー・サスペンス! ー--------------------ー- 以下より、ネタバレ含む場合があります

読了「ふたたびの加奈子」新津きよみ

ー---------------------- 五歳になる一人娘の加奈子を交通事故で亡くした桐原容子は、 夫の信樹と”加奈子の魂”と三人で暮らしていた。 容子が食事の時も、外出する時も、いつも”加奈子の魂”と一緒だった。 だが、そんなある日、”加奈子の魂”は転生の場所を見つけたらしい。 妊娠三ヶ月の主婦<野口正美>の身体だ。 容子は、ひたすら正美の出産を心待ちにするが……。 愛する子を失った深い悲しみと、意外な結末が感動を誘う ホラーサスペンスの書下ろし長編。 ー------

読了「朝が来る」辻村深月

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「子どもを、返してほしいんです」 親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、 ある朝かかってきた一本の電話。 電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、 確かに息子の産みの母の名だった…。 子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、 両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長編。 ー--------------------ー- 以下より、ネタバレ含む場合があります。 最終的には明るく終わってよかった…😢 ひかりの元々の性格か

読了「深夜廻」黒史郎

ー---------------------- あなたをさらいに夜がくるー-。 「二人で花火を見るのも、今年で最後だね」 ー-新学期から別の町で暮らすことになったハルは、夏休み終わりに、 親友のユイと花火を見るため裏山に登った。 花火が終わり、すっかり夜も更け、ユイと手を繋いで山道を下っていた ハルは、暗闇から自分を呼ぶ"声"が聞こえ、足を止める。 怖がるハルを心配したユイが、「ちょっと見てくる」と手を離し、 駆け出すが、二人はそのままはぐれてしまう。 不気味な夜の町でお

読了「私の家では何も起こらない」恩田陸

ー---------------------- 小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。 幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語の数々。 キッチンで殺しあった姉妹、少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年。 そして驚愕のラスト! ー--------------------ー- 以下より、ネタバレ含む場合があります。 日本ホラー的な短編作品でした。 グロい部分もあるので、ホラーは好きだけど グロは…って方は要注意です。 私は個人的にはこういう家や土地に関わるものを 読むとワ

読了「共犯者」三羽省吾

ー---------------------- お前は、誰を守ろうとしてるんだ? 迷走する警察。暴走する世論。壊れゆく家族。 ひとつの殺人事件が、隠された過去の真相を炙り出していく。 その罪は赦されるのか。愛と憎しみの衝撃サスペンスミステリー。 岐阜県の山中で顔面を激しく損壊された男性の遺体が発見された。 取材に赴いた週刊誌記者の宮治は、警察が何かを隠していると疑う。 隣県にはひとつ歳下の弟・夏樹が住んでいた。 久々に弟の部屋に立ち寄った宮治は、その言動に不信感を抱く。