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PIANO MANを


聴くと、
いつも記憶を無くして海の岸辺に漂流して辿り着きたくなる。

この曲を弾くと
ただ記憶を無くしてピアノを弾きたくなる。



バカだな。
そのロケーションが快晴の元の南国リゾートのあの夢のような風景の中だとは限らないのに。
なぜ漂流することに夢をみるのか。

それは この曲を聴くと思い出すんだよ。

ピアノマンだった時の記憶をな。






重たい目を開けて、カーテンの隙間から陽光がさす。

今日がはじまる匂い。

変わり映えのない風景のなかでまた朝を始める。

同じ服を着た学生たちの中で液晶の中で踊るカーソルに飽きがくるのはいつだろうか。

恥ずかしいね、こんな文字書いちゃって。
酔っていたいんだね、きっと。

何かに酔いながら現実を生きるってよく聴くじゃん。

歌でも、詩でも。誰かの言葉で。

だから人は、何かを作って、受け取って。

だから娯楽があるのかな。


どうかな。
わかんないな。



でもただ私は早くピアノの前の椅子に座って
自分がピアノマンだった頃の記憶を思い出して
この軽やかなメロディーを弾きたい。

何かのためにでもなく
ただ音楽に自分を乗せて歌いたい。

長い長い大海の旅を終えて
いつの間にか陸地に着く頃には
何かを見つけていると信じていたい。

多分それは自分のエゴの中で。


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