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前回は愛着障害①として『愛着』についてをお話しました。



今回は『愛着の形』についてをお話したいきたいと思います。


愛着とは?

まずは愛着についておさらいしますね。

物に対して「愛着がわく」といった表現を使うと思います。
物と同じように、人と人の関係にも愛着の感情が存在している、と思うと分かりやすいですかね。

誰でも好き嫌いや、喜怒哀楽の感情があると思います。
その感情を感じる土台の部分に愛着が関連しています。

この土台(愛着)が不安定だと、感情も不安定に揺れ動きやすくなり、対人関係のトラブルや不安やうつなどの問題が起こりやすくなります。

家の土台も不安定だと、地震ですぐにつぶれてしまいますよね。そのイメージで良いかと思います。


愛着の形とは?

愛着の形は、その人のもっている愛着のパターンと考えてもらって良いです。

愛着の形は「安定型」と「不安定型」に分かれます。
その「不安定型」は不安型と回避型に分かれます。


まとめますと

愛着の形
安定型:①安定型(安定している)
不安定型:②不安型(不安を感じやすい) ③回避型(愛着を避ける)

の3つのパターンに分けられます。

この②と③の場合で日常生活に支障がでてしまうと『愛着障害』と診断されます。


それぞれの愛着の形の特徴としては?

①安定型
大半の人が安定型といわれます。全体の7割程度の人がこの形になります。
愛着が安定しています。対人関係や自分の生き方への不安が少なく、問題が起こっても自分で対処ができます。

また自分の愛している人や信頼してる人が、「これからも関係を続けてくれるだろう」と相手を信じる気持ちをもてます。たまには信じられないときもありますせんが修復は可能です。

他の人からも相談や援助を求められる、信用出来そうな印象をもたれることが多いです。


②不安型
常に不安感がつきまとっているような感覚です。
幼い頃、親から過干渉に育てられたことが要因として多いです。常に親の言うことに従っていたので、自分の行動に自信がもてません。

不安と隣合わせのために、相手に嫌われてないか心配になり、相手の顔色を見ながら機嫌をうかがってしまったり、反応を気にするクセがついてしまっています。
なのでつい相手に「嫌じゃない?」「ほんとに好き?」などと確認をとりたくなります。

また相手の反応に対して過敏に、そして悲観的に反応してしまい、すぐに不安を高めてしまいます。不安によって周りが見えなくなってしまい、プチパニックに陥ってしまいます。

敏感すぎて相手の反応を不正確に捉えてしまう傾向にあって、特に「怒りの表情」と誤解することが多いです。


③回避型
距離を置いて人と接する傾向にあります。
親との離別やネグレクト、否定的に育てられたことが要因として多いです。

愛情がほしいときに十分に貰えなかったことで、「愛情は貰えないもの。自分には関係ない。自分で何とかするか。」と正常な愛着が形成出来ず、愛着から離れる傾向にあります。

愛着を避けているだけなので、無理して感じないように我慢しているとも言えます。なので知らない間にどんどんとストレスが溜まっていく一方となります。

また「自分は愛してもらえない」と思ってしまうため、自己開示することが苦手です。親密な対人関係を避けてようとして、心理的にも物理的にも距離を置こうとする傾向にあります。

親密になりたがらないのは、捨てられしまうのが怖いからです。ネグレクトの後遺症のようなものです。



愛着が不安定の人とは付き合いにくい部分があるかと思います。でも愛着の形、その特徴が分かるだけで本人にしても周りとしても受け止め方が変わってくるのではないでしょうか。

上手く接することが出来ない理由が何かしらあるから、誤解されるような行動や反応をとってしまっている。双方ともにそう思えれば、気持ちを確認することも、気持ちを汲みとることも今以上に積極的に行えるのではないかと思います。


③に続く




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わたしはこんな人です(*'ω'*)




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