ひらいふみ

絵とアコーディオン、宇宙と炭酸水と音楽。頭の整理あるいは日記。

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最近の記事

涙を調べる

いつかの平日、たしか先月末、鼻声のまま喋り続けていたら、夕方には嗄れ声にレベルアップしていた。いくら声が出にくいと言ったって、小さい人間たちは構わずいつも通りに遊び、言い合い、声も大きくて、こちらが声を発さずに関わるのはむつかしかった。朝から目も霞んでいて、もしや結膜炎かなという違和感があったので仕事終わりに眼科へゆき、涙を調べますね、といってなにやら目をさわられ、結果ウイルス性ではありませんでしたよと言われながら、目薬を処方してもらった。慣れない眼科で、先生は独特の目の触り

    • そのほうが桜さ

      雨の中を走る車の音を聞きながらちょっと寝た。雨の日は更に眠い。 都合よく忘れていることもあれば、苦しんでも消せないこともあって、そういうのが自由に頭の中にあるけど、それが入り交じって時々奇妙な夢になる。起きたら現実が一層ふしぎに思えるような。 4月がもう終わりそう。今月まだ制作できてない​の、いよいよまずいな…!(ひと月1枚チャレンジ2024進行中) 桜の見頃だったこの間の週末は、忙しくて通りすがりにしか見られなかった。去年もそんな感じだったような。今日までの間に嵐や強風があ

      • 情報過多描写

        新しく開かれた「〜〜ヤサイ(前半は忘れてしまった)」という名前の店で、「いつもこれ買っちゃうんですー」と私に言いながら、知人が甘いパンを買った。そういえば店先には開店初日の祝花が置いてあったような。店の中にはほうれん草とか葉物が少しだけ並んでた気がするけれど、野菜はほとんど見当たらなくて、日付の刻印された小さくておしゃれなスティックパンや、味の表記されていない数種類のシンプルなドーナツが並んでいた。パンと野菜は自由に選び取れるように配置されていて、ドーナツだけがショーケースの

        • 慥かめる

          去年あたりから、メッセージだけで繋がっている友だちが増えた 主に語学をきっかけに色んなルートから知り合って 今はやり取りが途切れた人もいれば、頻繁でなくても長く続いている人もいて、 中には顔を知っていたり、住所を教え合ったりした人もいるけれど ペンネームしか、声しか、知らない人もいて 時には、なんともふしぎな気もちが起こる。 ひとりひとりが当然別の場所に生きていて、 毎日挨拶を送り合うことは難しいけれども メッセージが途切れたら、やり取りが無くなったら、 元気かな?ってちょっ

          跡形もない泡沫

          人はすぐに忘れてしまう なのでなにかを作ったり伝えたりする そんなことをしても仕方なく忘れていく でもささやかなこの抵抗はきっとなにかを残す 自分じゃなくても、生きものじゃなくても リレーみたいに、なにかがたぶん覚えていく そう思いながら、画面を指でぽつぽつと触っている 私は 画面の中のキャラクターをタッチペンでさわって、初めて空へ飛ばした時の感動を覚えている 今ではこんなに当たり前になっている技術にも 生まれたての時代があったね 新作のゲーム機を買い与えてもらったときのこと

          跡形もない泡沫

          别别

          特別な不自由なく使える言語がひとつあるのってすごいことだ。 (伝わる・伝わらない はもうどうしようもないけれども。 だって 子どもの頃はもちろん、大人になってからも、日本人に日本語で話しても、思うように伝わらないなんてことは、幾らでもあった。その時の相手を責めたりしてるんじゃなくてただの事実の話。自分の表現力の問題もあっただろうし。) ここまで知らず知らず、どこかで得てきたんだな。 手話や中国語をちょっとずつ齧っただけで、 すごくそう思うようになった。 どうすれば相手に伝わ

          無垢な木のまま

          去年の夏前には、手話の勉強を始めたって言っていたね。いくつか基本的な表現を覚えてから、積極的な学びは止まった。でも知らなかったことを沢山知れた。話せるほどには身につかなくても、これからも少しずつ覚えていけたらいいかな。 そして今年の春からは、中国語の勉強を始めている。小さい頃から漢字は好きだったけど、まさかこんな日が来るなんて自分でもびっくり。試験も受けた。HSK2級、3級に合格した。1年前どころか、ひと月前の自分ですら思ってもなかったようなことが次々起こってきた今年も、もう

          無垢な木のまま

          メチルクチルスチールチュール

          先月から引き続き、とても有意義な大人の長期休みを過ごしてる。平日に1日中、ゲームをしたって良い!なんてすばらしい。本日はちゃんと制作もすすみました。毎日、あっという間にお昼が来て、夕方を迎えて、夜になって、眠くなる。繰り返しながら光が少しずつ鈍くなる。地球は、自分はいつまで生きているんだろう。何かがきっかけになったり、ならなかったりしながら、昔々から定期的に人間(でいる事)がいやになる。どうしようもなくて、そのまま続けてきているけどさ、そういうどうしようもなさとは一生付き合っ

          メチルクチルスチールチュール

          春か昔

          3月が終わる~。先月までよりも去るスピードがはやく感じた。今月のはじめ、長い間ずっと離れたかったものから離れられた。ものというか、ひとというか、空気というか。結構息苦しくなってしまっていて、さいごの半年は修行みたいだった。わたしは結構前からそうしたかったから、ようやく叶ったというかんじ。とても晴れ晴れした気もち。それは色んな 別れたくないものとのお別れも含んでいたから、すごく寂しいことも事実ではあって、よく悲しんでもいたけれども。でも そこからすこし時間が経って、それ以外のこ

          ひきこもごもり

          今日もまた目が覚めた。さいきんの睡眠はちょうど7時間くらい、目覚まし時計よりも前に、ふっと起きるサイクル。 やりたいことがたくさんあって、でもいつも順序よく、うまくは片付けられないから、時間ばかり足りない気分になっている。昨日のお休みの1日がいつの間にか終わっていたみたいに、あっという間に死んでしまうような気もちになる...。命って、意外としぶといかと思えばあっけない時もあって、どんな別れにも気もちが追い付かないまま生きているけど、今ここに、うっかりでも偶然でも、続いている

          ひきこもごもり

          ゆっくりまわるストロングベリーの海

          いくつか残っているnoteの下書きを読み返してた。1年以上前のものもあった。なんでもをぽん、ぽん、と投稿しているわけでは無かったんだな。一応、ひとつにまとまったとか、書き上がった、と感じたりしてやっていたことだったんだろう、もう覚えてないじぶんのこと。 また新しい年がやってきた。初夢は「ザ・脳内整理」みたいな、思い返せばここ数日あたまに残っていたんだろうモチーフや言葉や愚痴などが混ざりに混ざって、ひとつのストーリーに化けたみたいな、ふしぎな夢だった。面白くはなかったけど、ち

          ゆっくりまわるストロングベリーの海

          いき のし かた

          世の中がワケわからなさすぎてしみじみ泣いている。小さな存在は我慢ばかり。かなしいのとかさみしいのとか それに無力感とか諦め そういう思いが今まででいちばん強いように思う。もう長い間 小さくて大きい国のやり方にも、 ささやかにマヒしてしまうような身の回りの積み重なりにも。ひどくつかれた。そんな世界の、社会の風にこごえてしまう。そうして冷たくなった人もいるんだと思う 黙らせたり、自分以外のなにかのせいにしたりする態度とかスタイル 何かをじぶんに関係ないって思ってしまえる無敵で

          いき のし かた

          手ばなす

          最近思い悩むことがあって、何人かの人と長くお話をする時間を持った。会って話せないときには、代わりに文章にまとめて伝えた。つらいことは思い出さないのが一番よいと思って今まであまり振り返らないできたし、相談しようと行動に移すことはしてこなかった。それは気もちが他に向けられていたからかもしれないし、ここまで考えこむほどにつらい出来事は今までなかったからかもしれない。あまり覚えてはいないけど、いつかどこからか、明らかに辛さが増えて重くなったように感じて、話すことにした。 多くの人の

          6月のおてがみ

          こんばんは。もうすぐで6月がおわるね。 夜の窓辺で、風が近くを出入りしていてもじんわり汗ばむ。汗ばむの「ばむ」ってなんだろう。バウムクーヘンがたべたくなっちゃう。 手話の勉強を始めました。わたし自身が「勉強」と言うひびきから想像できるほど熱心に取り組んではいないけれど、手と体の動き、そして表情、それだけをつかった声のない言語に前からすこし興味があった。"いま手話ができればよかったな"という経験は1度だけあって、それっきりの事がとても濃い。 ここ数年週末に楽しくやっていた

          6月のおてがみ

          にがい飴とあまい鞭

          気味のわるい悪夢を見ながら目が覚めた。自分の家でおかしな事が起こっている(と私が思った)のに、自分の話が家族のだれにも、ひとつも通じなくて、あきらめてひとりで狭い空間を逃げ回る夢。おそろしかったな、、 どこに何回書いたかわからないけれど、ずっとトラウマなのかもしれない、家族のことって。自分の軸にちかいから。大人になってから距離をとれるようになったけど、小さいころから 一緒にいるのが苦痛な時間は多かった気がする。わたしは両親の、初めての子育ての相手だったし、行きたいところへ行

          にがい飴とあまい鞭

          こころみつづける

          記憶のなかのどの時代にも、私は家族とうまくいっている自覚のある事ってなかったな。うまくいってない っていう感覚を持つようになったのは大人になってからだと思うけど。家族だから許されること、許されないこと、って 例えばどんなことだっただろうか、ふしぎ。お金や時間は膨大に使ってもらったけど、心は向けてもらえなかった感覚がある。子どもにはどうにもできないことで、ときに育ってなにか変えたいと動いたところで、そんな小さい力で動かせるものなんてほとんどなくて、小さいときに気がついた綻びを直

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