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貼り交ぜ帯のこと(第一報)

以前に「ゴーヤ柄のゼンマイ織の帯のこと」を書きましたが、きものサロンの渡辺さんに誘われて、あの、また、危険なデパート内の展示販売会に行ってしまいました。流石にそう毎回、目が釘付けになる帯に出会うはずがない・・・と、たかをくくっていたのが間違いでした。

また出会ってしまったわけです。今回は、貼り交ぜ帯です。それは1300ピースものネクタイ地を斜め石畳文様に丁寧に継いだ袋帯です。ネクタイから帯という発想、しかも配色が絶妙です。展示のライトの効果でネクタイ地の光沢か一層際立って見えます。こんな帯は見たことありません。

販売員さんが親切かつ迷惑なことに、帯の下に着物を置いてコーディネートしてくれます。藤色の色無地、墨色のお召、薄色の小紋、どんな着物にも合いますよ~、と勝手にイメージを沸かせてくださいます。もう私は、手持ちのどの着物に目の前の帯を合わせるかで頭がいっぱいに。

衝動買いするわけにはいかないお値段でしたので、1週間ほど猶予をいただいてお返事することにして退散しました。もう帯のことで頭がいっぱいです。さて、どんな決断を下すのか~、私! 買うにしても、見送るにしても、いずれにしても幸せな悩みごとをもたらせてくれた、貼り交ぜ帯の着物がたりです。

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