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貼り交ぜ帯のこと(第二報)

第一報で、1300ピースものネクタイ地を斜め石畳文様に継いだ袋帯の着物がたりを書きました。買うことにしたのか、見送ることにしたのかの第二報です。

貼り交ぜ屏風という屏風があります。様々な裂を貼り交ぜた屏風を図録集で見たことがありましたので、様々なネクタイ地でできたこの帯を貼り交ぜ帯と呼んでみました。その後、着物の世界では切嵌め(きりばめ)の帯と呼ぶこと、伝統的な技法であることを知りました。

「切嵌め(きりばめ)」と「帯」のワードで検索してみると様々な画像が出てきたのですが、その中に先日見た帯によく似た、ネクタイ地のピースを鱗模様、石畳、斜め石畳に切嵌めた袋帯がありました。某ネット通販サイトに掲載された販売価格入りのもの。サイトに掲載された写真からだけでは同じ商品なのかコピーなのか確かなことはわかりませんが、少なくとも私の目にはとてもよく似て見えましたが、以前に聞いたお値段とネットで見たお値段がかなり異なるものでした。たとえ同じ仕様の商品であっても製造拠点・流通経路・販売チャネルが異なれば価格が異なることは理解できますが・・・。というわけで今回の帯については、自分自身で仕様の違い、お値段の差をきちんと理解できないことから今回は見送ることにし、きものサロンの渡辺さんにお伝えしてきました。

もっともっと多くの帯を見て目を肥やすように~、と1300ピースのネクタイ地の帯が教えてくれた、ちょっとだけ苦い味がした着物がたりです。


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