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初節句の着物のこと

七五三の三才のお宮参りの着物のことを以前に書きました。その着物は父方の祖母が用意してくれたものですが、牡丹色地の着物の下に着ていた白地の着物は、初節句の時に着ていた着物だということを母から聞きました。古い古いアルバムを確認してみましたところ、確かにお雛様の横で白地の着物を着た間もなく一歳になる私がいました。もちろん記憶にはありません。父方の祖母にだっこされたり、母方の祖父にだっこされたり、母と兄と一緒に並んだ写真もあり、多くの家族に初節句を祝ってもらったのだなぁ〜と思いました。

今でも手元にあるその着物は、白地に白い菊紋の地模様があり、その上に紺青、桃花色、紅緋、新橋(ターコイズブルー)、萌黄の大きな菊紋が染められています。初節句の写真では私がちびっこなので、さらに大きな大きな菊紋になっています。白黒写真しかなくて残念〜! 60年近く前のものなわけですが、色といい、柄といい、とってもモダンです。
また、三才のお宮参りの牡丹色地の着物と重ね着する着付け方もおしゃれだと思いました。着物を重ねて着るという着付け方は、なるほど日本には昔からあったものですよね。これから私もちょっと参考にしてみたいと思います。

手元に残してあることで記憶にない様々な思いがよみがえり、新たな思いが生まれてくる、着物がたりです。

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