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灯りの中の味しらべ|ガラムマサラ・カシュー(AMBESSA & CO様)と和蝋燭

和蝋燭の定期便にのせる、おいしいあれこれ。
(なんて言ったら良いか分からないけれど、美味しい…)を、もっと五感をフル回転して楽しんでいただくための『味しらべnote』

HAZEスタッフの中でも、特に味覚が敏感なスタッフ寺澤てらさわが、丁寧な言葉で表現します。

梅雨入りの蒸し暑さを感じるこの頃。スパイシーなカシューナッツと和蝋燭の灯火があれば、インドの風を感じられるかもしれません。

新月に届く和蝋燭の定期便灯火日和ともしびより味覚と灯りコース 
和蝋燭と美味しいあれこれ
5月1日便 ガラムマサラ・カシュー(AMBESSA & CO様)

寺澤てらさわの灯りの中の味しらべ

ガラムマサラ・カシュー(AMBESSA & CO様)

今回は、書き手のスタッフさくらこのインタビュー形式です。

——— 5月は個性が強めな一品をお届けしました。AMBESSA & COさんの
ガラムマサラ・カシューです。いかがでしたか?

はい。パッケージを開けた瞬間、とにかく香辛料の香りが印象的でした。
目が覚めるような、刺激的な香りの先に、どこか懐かしさも感じられる香りです。

——— どこか懐かしさを感じる香り…確かに、舌の横側がきゅうっとなるようなこの感じ。こどもの頃に辛口の大人用のカレーをつまみ食いして初めて食べた複雑なカレーを思い出しました。

そして、デーツシロップと蜂蜜による味付けが、甘すぎることもなく丁度よかったですね。

数種類のナッツそれぞれに異なる個性が楽しめますが、今回特にビックリしたのがブラジルナッツです。食感はマカダミアナッツに似ていましたが、見た目の大きさや味から、花豆が思い出されました。

千葉県南房総市のAMBESSA & COの店舗に並ぶナッツの便 左端がガランマサラ・カシュー

——— 確かに、同じ味付けでも、ナッツによって色んな食感や味わいを感じることができました。

そうですよね。
他のナッツに関してはお菓子のようにいただいていましたが、ブラジルナッツに限ってはスパイシーな異国のお豆料理を食べているような錯覚に…

今まで食べたことのない新鮮な感覚で、とても面白かったです。
あまり見かけることが少ないブラジルナッツ、今回のおすすめです。

——— 寺澤さん、有り難うございました。次回は、6月末にお届けする櫻井焙茶研究所さんの焙じ茶をご紹介していただく予定です。

楽しみにしています。ありがとうございました。

ちらっと覗く焙じ茶。冷茶にしていただきました。

取材小話:インドを旅して発見したこと

千葉県南房総市のAMBESSA & COの店舗へお伺いした折、今回のガランマサラ・カシューナッツに繋がるお話を聞きました。

ガラムマサラ・カシューナッツは、インド・ゴア産の上質なローカシューナッツにオリジナル・ガラムマサラとモンゴル産の天日湖塩を加えて焼き上げられています。

千葉県南房総市のAMBESSA & COの店舗 君島さんと、櫨佳佑

君島さんも櫨佳佑もインドの地を訪れた者同士で、側で盛り上がるふたりのインド話を聞いていると、特に印象に残ったのが「インドの人」の話でした。

櫨佳佑もインドの醍醐味だと語る、人との出会い。
特に北インドは、現地の人を体験しに旅しに行くと言っても大げさではないほど、自分のアイデンティティに影響があったと聞きました。

「他人は自分の鏡、という格言を体験できる。インドの醍醐味はまさに、そこにあった。」

現地に行くと、様々に人が寄ってくるそうです。色んな人に出会う中で、自分の気持ちが、浮いたり沈んだり心に波が立つ…
物理的にも人の波にもまれて、心の波が荒立つ瞬間を幾度も体験し、他人は自分の心情を写したものだったと気づきがあったようです。

「他人から自分の内面をみた経験だった。良い部分も悪い部分も露わにされる。インドとは、そういう国。
心に余裕があるときは、どんな人が現れてもフラットな対応ができる。
心に余裕がなく焦っていたりイライラしていると、目の前の善人が悪人にもなる。」

心の鏡ともいうのでしょうか。
歪んだ鏡で映し出す世界は、本当の実世界とは違うかもしれないのに、気が付けない私たち。
自分の鏡を通して見てしまった世界が本物だと信じてしまいますが、もしかすると正反対なのかもしれませんね。

以上、取材小話でした。

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