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6.自分の中からやれることを掘り出す前に寝る

今日は妙に眠たくて,パワーナップ!! を合言葉(言い訳)に,15分ほど机に顔を伏せていた。そしたら,体調悪いの? と心配された。
ごめんなさい,ただ寝ていただけです。
そういえば,こちらではそうやって机に伏して寝ている人を見ることは,あまりない気がする。日本だと学生がそうやって寝ているのを,大学でよく見たんだけどな。
あと,肉体的には元気なんだけど,「あれ,私ココに何しに来たんだっけ?」が多い一日だった。
それで廊下で5回も止まったのは初めてだ(1回目はビーカーを,2回目はろうとを,3回目はただ単にストックが十分にあるかを確認しに,4回目は培地を取りに,5回目はポスドクに質問をしに行こうとしていた)。

やたらと眠い。とても眠い。なぜ眠いかといえば,ひたすらに寝不足であるからだ。
なぜ寝不足であるかといえば,夜7時か8時に家に帰る。家事をしていると,すでに9時か10時過ぎ。そこからNoteを書く。日記を書いて,まとめるのに,1時間はかかる。

そして気付けば,夜の11時だったり12時だったり。
そうして寝て,朝の7時か8時に起きるのだけれども,それでも妙に眠い。
……あれェ?
十分に寝ているじゃん。
おっかしいなぁ。困ったなあ。

困るのは,単純に眠たいからだけではない。
時間がない。私は別に,Noteを書くことが目的ではない。
今後なにができるのか,そういうことを考えたい。そういうことに時間を使いたい。
でも,日中でさえだいぶ眠たいのだ。22時を過ぎると,頭が働かない。文章を読み返してみると,同じところをぐるぐるぐるぐる2000文字で述べていて,こりゃあだめだ,と,唐突に冷静になって,なんとか校正して文章の体裁を整えている。

こちらに来て2~3カ月のころを思い出した。
その頃は,10時間とか12時間とか寝ても眠かった。
9-10時間くらい研究室にいて,家事の時間を合わせると,それだけで一日が終わってしまって,悲しかった。
最近はそうでもなかったのに,再び,眠い。
ここ一週間,めっちゃ眠い。

最近は,推奨される睡眠時間というのは人によって全く違う,という話になっているらしい。
でも,日中何をしているか,なにを考えるかによっても,変わるんだろうな。
肉体労働があると睡眠が必要だよね,ということだけでなく,慣れていることかどうかで,疲労度は異なる。
いったい私の脳みそは,なぜそんなに睡眠を必要としているのだろう。

PhD向いてないや,サイエンス向いてないや,いや待てよそうでもないかも,実験やって論文読まないと,微生物関連の学会を調べてみよう,Noteに書くようになって新しい情報が出て来た,自分のやりたかったことを見返す,現代アートの背景にある理論が面白いな,Noteのいいねがうれしい,自分のやれることはなんだろう,ウェスタンブロッティングの基礎を確認したい,ミーティングまで残り何日だっけ

今までちゃんと考えてこなかった情報が,メモリの少ない場所を大きく占めるようになって,脳が,ぐるぐるしている。科学的根拠や表現が見つからなかった。ぐるぐるする。

だめだ,寝よう。

いっぱい寝よう。たぶん,しっかり寝てすっきりして劇的に良くなるということでもないけれど,自分に必要なものがなんなのか,立ち止まるのも必要,というのが,そんなに長くもない私の人生の中で見つけた教訓だったりする。
無理しても,案外よくならない。力を抜いて見えることってある……といいなぁ。

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