第22話「潮彩の僕たちは宛てのない道を歩く」
赤いシミが付いたシーツを気にする桃香。初めての経験を終えた僕たち。素直な感想は、極上の気持ち良さに感動した。あまり痛くなかったと桃香は言うけど、僕としては初めての相手が桃香だったので、そんなものなのかと思うのだった。
人によっては違うかもしれない。それぐらいの感想である。
二人して湯船に浸かると、向かい合わせで会話を交わした。話す内容は、これから待ち受ける大人の成人式についてだ。数時間前と違う気持ちだと二人ともわかっていた。
僕らはルールを破ったから。だからこそ、百も承