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【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛

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子どもの頃に自分を助けてくれたレオンに忠誠を誓い、あれこれと世話を焼くルゥ。美形で賢い貴公子のレオンには、唯一の欠点があった。それは極度のシスコンだということ。ある日レオンは言う…
万が一続きで中編サイズのものを書くことになったときには、500円に値上げします。(たぶんない)
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#創作BL

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛①

「ねぇ、ルゥ。僕たち付き合わないか?」  うららかな春の昼下がり、ちょうど眠気を感じる時…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛②

 ルーヴェンス・ティンクはそのとき、十歳だった。  領地をもたない法衣貴族であるティンク…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛③

 ローゼス邸は、どこもかしこも手入れが行き届いている。それは主人たちが生活する表の部屋だ…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛④

「おう、ルゥ。お前、ようやくレオン様のお手つきになったってな」  新製品の中から、主人好…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑤

 口の悪い店主は、「お祝いだ、この野郎」と、おまけをたくさんくれた。いくつかは自分の口に…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑥

 サーヴェイ兄妹の訪問を受けた日から、レオンは家を空けることが増えていた。  王都での政…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑦ ※R18

「ルゥと一緒に飲もうと思って、買ってきたんだ」  エリザベスに厄介なものを押しつけられた三日後、レオンは王都出張から帰ってきた。  疲れている彼を気遣って、あれこれと世話を焼いたルゥは、夜になって彼が奥――すなわち、住み込みで働いている者たちの暮らす棟にやってきたことに、慌てふためいた。 「レオン様。わざわざこんな場所に……」  寝る準備をすっかり整えていたルゥは、驚き立ち上がる。薄着でやってきた彼に、自分の着ていたカーディガンを脱いで手渡した。サイズは合わないが、風

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑧

「おかみさん。買い物行くけど、何かいる?」  ルゥの言葉に、彼女は「そうねぇ」と、指折り…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑨

 華やかに着飾った人たちの群れの中、ルゥは息を殺していた。  ダンスホールは豪奢に飾りつ…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑩

 目を覚ましたのは、長屋とは違う、ふかふかの柔らかいベッドの上だった。  ぼんやりと身体…

【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑪ ※R18

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【創作BL】シスコン貴公子の真実の愛⑫【終】

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