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リュミエール 03.

 夜の十時前くらいに私は風呂からあがった。そして、冷蔵庫からペットボトルのサイダーを取り出す。二人分のコップを用意して、一つを紗奈に渡す。私は二人分のコップにサイダーを注いでいく。コップの中で炭酸がきらきらと弾けて綺麗だ。無色透明な液体の中で、炭酸はしゅわしゅわと踊るように弾ける。
 風呂上がりのサイダーは、中学生の頃からの私の日課だ。サイダーを飲まないと風呂あがりな気がしないくらい、いつも飲んでいる。この私の日課に、同居を始めた紗奈も参加した。今では、二人が風呂からあがってからサイダーを飲むのがお決まりとなっている。
「乾杯」
 私たちはコップをこつんとぶつけ合う。未成年の私たちの晩酌みたいなものだ。この時間で、私たちは他愛もないことを話し合ったりする。
 それから暫くして、私と紗奈は下着だけを付けてベッドに横たわっている。いつも先に手を出すのは紗奈から。紗奈は私の唇にキスをする。私もそれに応えるように舌を紗奈の口に入れる。お互い肌を触れ合わせながら、淫らな口づけを交わす。目を閉じてキスをしながら、私は紗奈を思い出している。透き通るくらい白くて陶器のように綺麗な肌、スタイルの良い細身の身体、小ぶりな胸。紗奈の生温かい体温に触れるだけで、私の卑猥な妄想は掻きたてられていく。
 紗奈が私の胸をブラ越しに触る。
「ひゃっ」
 思わず声が出た。紗奈を見ると、彼女は笑っていた。私の反応を見て楽しんでいる。まじまじと紗奈の顔を見ると、彼女の美貌に改めて見惚れる。まるで人形のように鼻筋の通った顔立ち。入念にケアをしているさらさらで長い髪。この美人を私は独り占めにしている。私は言い知れぬ優越感に浸る。
 紗奈はゆっくりと私の両胸を揉んでいる。私の頭の中は快楽の波に満たされて、声にならない声をあげている。身体が火照ってくる。私も紗奈の胸を触る。ブラをなぞるように、ゆっくりと。紗奈もまた、呼吸が荒くなっていった。
「気持ちいい?」
 紗奈は聞いてくる。
「……気持ちいいよ。紗奈はどう?」
「私も気持ちいいよ。小鳥が可愛いから、どんどん感じちゃう。もっと、その顔見せてよ」
 私の中で湧き上がっているものは、おそらく独占欲だ。紗奈を独り占めにしたい。紗奈がベッドでするこの顔はきっと、私だけのもの。誰にも渡したくない。それくらい、紗奈が愛おしい。
「紗奈って綺麗。私も紗奈みたいになりたいな。モデルみたいなんだもん。髪も、伸ばそうかな」
「私はそのままの小鳥が好きだよ。だって、こんなに可愛いんだよ。変わる必要なんて無い」
 もっと顔を見せて。そう言った紗奈は私に顔を近付け、キスをした。キスの一回一回が濃厚で、忘れたくないくらい大切な時間だ。私たちは心の繋がりを確かめるように、何度も口づけを交わした。


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