フォローしませんか?
シェア
高杉隼人
2017年10月31日 22:53
「圭吾。鈴ちゃんが来たわよ」 玄関から母さんの声が聞こえる。朝の身支度を終えて、僕は部屋を出る。脚本でストーリーの持って行き方に苦労して、深夜まで脚本を書いていた。それから宿題を済ませたので、睡眠時間は三時間ほど。本当に眠い。「おはよう」 玄関では江藤鈴奈(えとうすずな)が待っていた。鈴奈が朝に家に来るのは、日課になっている。僕は母さんが見送るのを背に、待っていた鈴奈と一緒に家を出る。 鈴