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「新時代の映画作り」はじまる。

映画監督のササハラハヤトです。

2017年の1月からとあるプロジェクトが始まった。

僕の故郷である地元、熊本県葦北郡芦北町を舞台に長編映画を作りたい。

そんな想いを胸に、親戚の池田さんにファミレスで相談した。「主演は決まってる。この町を舞台に映画を作りたい」そう伝えると、池田さんは「ああ、面白いから、プレゼン資料作って、役場に電話するといい」と言った。

そして帰京後、すぐに簡単な資料を作り役場に電話した。その電話に出た蓑田さんは「面白いですね。良いですね」と言った。

この二人の方が、僕の企画を「面白い」と思っていなかったら?
このプロジェクトは無かったのかもしれない。

それから蓑田さんと電話を重ね、「町で委員会を立ち上げてみてはどうだろう?」という方向性に辿り着いた。

現在の映画業界のなかで「映画製作委員会」という方式は確率しており、委員会は、映画プロジェクトに出資した企業で成り立つ。

しかし僕の考えは違うものだった。
あくまで、映画のスタートは【企画=作る意味、信念】であるべき。この【企画】を一緒に形にする人たちを「製作委員会」と呼びたい。

あしきた映画製作委員会

集まったメンバーの中に映画業界関係者は一人もいない。
しかし、情熱、愛、絆のパワーがあった。
委員会の方は【企画】を形にするために様々な角度からアイデアを出してくれ、様々な形で町民の協力を得て、この映画を形にしてくださった。

さて、この「製作委員会」結成により僕はこのプロジェクトに相応しい名前を考えた。
それが【新時代の映画作り】

2018年。
ソーシャルネットワーク全盛の時代。
映画館でわざわざ映画を観るという行為が日常生活からどんどん遠のいている時代。
どうすれば映画を多くの人に届けられるか?
死にものぐるいで考えた。

結論は、「場所」と「人」だった。
「場所」×「人」=「コミュニティ」ここに至った。

今までの映画宣伝は、映画完成後、トレーラーを作成しテレビCMなどで流したり、俳優が電波ジャックしたりなど、テレビにおいて告知することが多かった。

しかしこれには必要不可欠な要素がある。
「認知度」だ。

山﨑賢人の認知度が高いからこそ、認知者に対する電波ジャック宣伝は効果的。

原作漫画の認知度が高いからこそ、認知者は映画がきになる。

では、今回のプロジェクトにその「認知度」は存在するのか?
答えはNOだ。

僕は有名映画監督でも無ければ、舞台となる芦北町を知る人は少ない。

となれば、やることは簡単だ。
映画の認知度を上げればいい。

しかし、映画の認知度を上げるって、どうするの?

ここからが、我々の一番大きな勝負だった。
答えは【ファン】を作ること。

ササハラハヤトという監督に。
芦北町という町に。
協力する委員会のメンバーに。
関わるスタッフ全員に。

ファンを作ればいいのだ。

そうと決まれば、やることは山ほどある。

生配信、ブログ、告知動画作成、作成することを告知するためのフライヤー作り、などなど兎に角顔を出しまくった。

そうすると次第と、いろんな場所から「応援してるよ!」というメッセージが届くようになった。

そしてこんなことができたのも、全ては土台を導いてくださった方々がいたから。

このプロジェクト自体が映画的であり、
ロマンに溢れている。

私たちは証明する。
今こそ、絆が重要になる時代だと。
今こそ、人と人との礼儀が問われる時代だと。
好きなことができる時代だと。

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