令和 × 映画
お久しぶりです。ササハラハヤトです。
(カタカナ表記にようやく慣れてきました)
今日、4月1日、新しい元号が発表され、ようやく平成という時代が終わることの実感が湧いてきました。
僕は平成4年に生まれました。
1992年です。
僕が小さかった頃、細かい時期は覚えていませんが両親は離婚して、弟とも離れ離れになりました。
当時の僕にとっては大事件でした。
母親に会えない訳なので。
祖母によると泣き叫んでいたらしいです。
そんな母親と弟不在の日常が当たり前になってきたころ、父はよく僕を映画に連れて行きました。
僕の生まれた町はとても田舎だったので映画を観に行くという行為はとても貴重でした。
たしか車で2時間ほどかかる場所にありました。
僕は映画監督と名乗りながら、映画のことはあまり知りません。
しかし、父親と映画館に行く日曜日は大好きで「映画館が好き」という点においては自信があります。
時代が変わろうとしています。
多くのミニシアターが長年の歴史に幕を降ろすなか、シネコンスクリーン数は増えています。
この「事実」が示すことはなんでしょうか。
様々な理由が考えられますが、僕の予想はこうです。
僕が子どものころ感じていた「大切な人と過ごす時間」はとても貴重なものであり、映画館という空間は映画を鑑賞すると共に、私たちの心を時には癒し、時には鍛え、時には怒りさえ与えてくれる場所である。
そんな「映画館」を人間は必要としている。
綺麗事のようですが、効率を重視される今の時代に、こんなにも非効率的な娯楽は珍しいです。
しかし、映画は数を減らすどころから増え続け、前述したように、スクリーン数(最近は館数ではなくスクリーン数をカウントします)は増えています。
これも多くの方の努力の結晶だと思います。
そして世界は、映画を心から求めているのかもしれないという希望です。
僕を始め、映画監督たちは希望や夢を語ることを続けていかなくてはならないと感じるのです。
世界は変わらないと知りながら、こんなことを書くのは死ぬほど辛いのですが、僕の生きるパワーになってくれた映画をこれからの令和という時代でも向き合っていこうと思います。
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