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自衛隊工科学校、作文模範解答例

課題:団体生活や団体行動をするうえで、チームが一丸となるために、仲間をいたわり、友情を育むことの大切さについて、あなたの思うところを書きなさい。

『鬼滅の刃』の名前を知らない人はいないだろう。しかし、その内容はご存知だろうか?

強くなるための競争に明けた暮れた子供たちが、自分の才能が劣るがために、ついに鬼に身を落とす。永遠に死ぬことのない強靭なその体を使って、罪のない人たちに自らの力を誇示していく。主人公の竈炭治郎だけは、鬼を倒しながらも彼らの痛みに耳を傾け、その苦しさを浄化してゆく。

『もしドラ』の著者岩崎夏海氏は、「『鬼滅の刃』は、現代の子供たちの悲鳴を描いた作品だ」と語る。標準化テストの成績に劣る者が、自分の全人格を否定されているように感じることは確かに多い。不登校者や保健室登校をする生徒たちが、等比級数的に増加することとなった。問題ありと見なされなかった者にしても、優劣を基準に教育された生徒らは、どうなってしまうのだろうか。

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A.アドラーは、「全ての精神の病の原因は、優劣を付けることに起因する」と述べる。それゆえ日本の精神疾患者の数は15年で150万人増加してしまったし、EUでは5億人のうちの3億人が精神の病で投薬されている。

リクルートの佐々木裕子氏は、いじめが生じないクラスや会社について語る。それは「お節介な人」がいる場所だと論ぜられた。「どうした?」「大丈夫か?」「お前、そんな真似はやめろ」と、ちょっとだけ間に入る人物が「お節介な人物」だ。

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「チーム一丸で」「全社一丸で」と聞くと、大それた話のように思える。だがそうではない。重要なのは、そよ風のようにふと人の背中を押し庇ってあげることだ。誰もにある小さな力こそが、精神疾患、自殺、いじめなどから社会を解放する。

勇猛であることはもちろん大切である。ただし、小さな優しさを示すことができない社会では、人は人でないものにまで貶められる。団体行動における友情やいたわりとは、そんな「人が人として生きられる社会」を作るための切り札なのだと私は考えている。

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起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

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