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『禅マインド ビギナーズ・マインド』【7日間ブックカバーチャレンジ 3日目】

【7日間ブックカバーチャレンジ 3日目】

まさしく出来立てほかほかのネタなわけだが、昨日生徒の親御さんが殴り込みに来た。いや、勘違いしないで頂きたい。この方々は当男塾の作法、男塾名物大決闘に則った本当に正しい流儀を持ったお人らなのであるから。

生徒Aの点数が漢らの思うように上がらなかったのが悪かった。だから本当に我が不徳の為すところである。。。

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などとは思うはずもなく、1段目の嵐の後、あの50前の漢の茶髪頭をどう朱色に染め付けてやろうかと、痛風用に整えた寝スマホ対応ベットの上で午前2時まで延々と戦術を練り続けていたのだった。

ご存知の如くコロナが猛威を振るい、私のみでなく世界中がこうした煩悩の最中に陥ることと相なっている。優秀な生徒Bはネットゲームで同級生らと大喧嘩。大人数のギルドを大解散させたし、生徒Aにしても普段は“にこにこぴっぴ”みたいな良い子なのであり、家庭の中は凄まじいが塾にまでは被害を拡大させたことは無かったのである。

そう。世界は今、限界に達しようとしている。そして、その限界に置かれた世界を原点に戻す力を持つ書が、こちらとなる。

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『禅マインド ビギナーズ・マインド』

午前2時過ぎ、私は瞑想指導を受けているソム・キァット師の言葉を思い起こすこととなる。

師はいつもこう言ってくれる。。。

「全ての重荷を捨てて、楽〜に。楽〜に」
「サバ〜イ、サバ〜イ」

そしていつも以上に頭に血が上っていた私であったが、すぅ〜っと、不思議なほど安らかな眠りに付くことができたのである。

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思ったのだった。我らは全てにおいて責任を負い過ぎてしまったのではないのかと。だから師の指導にあるように、一旦ぜひ責任というものを背中から下ろしてみて欲しいのだ。やってみると分かるのだ。本当に大切なものは流れ去ってしまう事など無いのだと。残った必要なものだけを、また鞄に詰めて出掛ければいい。

果たして瞑想以外で之に付いて語ってくれた師がいただろうか。

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確かに大人になることとは、責任を負うことである。しかし余りに荷重になったその責任は他者を攻撃しだしてしまう。

「言うことを聞け。俺には責任があるのだ」
「なぜ間違うのだ。俺は貴様を指導する責任を担っているのだ」
「早くやれ。俺の責任は重いのだ」

重すぎる責任は有害である。家庭も会社組織も崩壊寸前になる。しかし今ではもう、居酒屋で懐かしい思い出を語り合うことすら許されない。

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本書の「ビギナーズマインド」とは「初心」を意味している。ジョブズを直接指導し彼が読みあさったこの書籍の著者、鈴木俊隆(しゅんりゅう)禅師はこう語っている。

「我らは到達点にだけに価値を置きすぎてきたのだ。そうではない。初心、すなわち、始まりが持つ豊かさ、得も言えぬワクワクした感覚、エネルギーに溢れる子供の頃の気持ちに存在するその価値を見逃してしまって来たのだ」と。

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この地獄からもう一度出発しようではないか。いくら打ちひしがれてもゼロからならどんな者も出帆できる。

だから、その重い責任を、貴方のその小さな背中からそっと下ろしてみて欲しい。人を責めることも、自分を責めることも必要ない始まりの世界へと帰還するために。そこで人は初めて、正気を取り戻せるのだから。

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起業家研究所omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

新刊ださせて頂きました。ご感想いただけましたら、この上ない幸いですm(_ _)m



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