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英検2級レベルからTOEIC900までのロードマップを書こうと思ったら、まったく別の話になっていた話

当塾の生徒らが大学へ進学してくれた。ずっと引っかかっていた英検2級レベルからTOEIC900にまで上げるロードマップを示したい。

「TOEICって難しいわ〜」

2001年に準1級に受かった時、そう思った。学校で習う学術系の英文と雰囲気が違う。

例えば公式問題集6の文法問題を引いてみる。

問101

In the article, Ms. Amanjit (   ) her internship at a Channal publishing company lsast year.

(A) describe
(B) described
(C) to describe
(D) describing

公式問題集6

答え;(B) described 「記述した」

まず文構造を把握しよう。
解答欄には動詞が入る。主語がMs. Amanjit。三人称単数なので、(A)動詞の原型は入らない。動詞ではない(C)(D)は却下。ゆえに(B)動詞の過去形が正解。

単なる過去形の問題だが、国公立大学に合格した生徒ですら慣れないと手が出ない問題だ。

単語の質も少し違う。
article「記事」
internship「インターンシップ」
Channal publishing company「⚪︎⚪︎出版社」

見慣れない固有名詞にもびっくりするかも知れない。新聞や雑誌記事に出そうな英文が使われる。
(共通テストはかなりTOEIC寄りなので、articleは頻出単語である)

去年の新年会のこと。中高でまったく勉強しなかった友人が「英語を勉強している」と話してくれた。

「俺さ、定期的にフィリピンに留学して英語力を鍛えてるんだ」
「スタディサプリも入れてる」

「松井に勉強の仕方、教えてやるよ」
「まずさ、、、」

突如として、英語の先生である私に英語の勉強法を教えてきた。
彼はこう言った。

「現地に行って英語に触れればできるようになる」

もっともらしい話だが間違っている。1000人に一人くらいの割合でそれが可能な人もいるが、一部の特別な才能を持った人以外は無理なのだ。

腐るほど英語が話せない留学帰りの友人を見てきたからよく分かる。大人の場合、勉強しなければ駄目なのである。

「もういいって〜」

うんざりして拒否したが、酒で話が止まらない。

「先週も行ったんだけどさ〜」

「え?」
「先週?」

「毎週行くんだ」

「フィリピンに?」

「そうだよ」

「仕事は?」

「しながらだ」

「はぁぁぁあ???」
「どういうこと?」

深く話を聞いてみると、フィリピンパブ通いを称して留学と呼んでいることが分かった。

「お前も留学した方がいい」

「一理ある」

前席の女子の目線が冷たい。
私は我に帰った。

このように、間違った勉強法が世間には蔓延している。読者の方々には是非正しい勉強をしていただきたいと願い、ペンを取った次第である。

話を元に戻そう。

英検二級を取得した方が準一級を目指すのはOKだ。だが準一級に受かったばかりの方は、TOEIC900を取得してから一級を目指した方がいい。

レベチなのである。

私が準一級に合格したとき、一級をダブル受験した。本気で手も足も出ない。まさに異次元。

今年の1月のテストでは一級不合格になってしまったが、やっと合格が見えてきた。

ただ、それほど不勉強だったわけではない。

SANTAというアプリでTOEIC970を出したとき、一年間週5で3時間勉強している。努力というよりハマったのだ。アプリにはゲーム性がある。

2001年から23年間、空白期間はあれど真面目に勉強してきた。

だがあっけなく不合格になる。
英検一級とは、そんなテストなのだ。

ちなみに、フィリピンパブの彼にSANTAのスコア950を見せた時のことは忘れられない。

「え?」
「うそ! うそ! うそに決まってるじゃん!」
「お前じゃ無理に決まってるだろ!」

失礼な話である。

「いや、見てみろよ」

「そんなヤツ、袋井にいるはずないだろ!」

「いや、いる」
「ここにな」

「うそ!」
「うそ!」
「うそ!」
「うそに決まってるだろ!」

「見ろ」
「神だろ、お前にとって」

「おぉぉぉお!」
「神、神、神」
「マジで神だよ!」

正直なところが可愛い。このやりとりは、2ヶ月に1回は思い出して一人でほくそ笑んでいる。

私は悦に入って、女子たちに話を振った。

「どうかな?」
「彼の反応ったらないよなぁ」
「a-hahaha-h」

笑いをネイティブっぽくしてみた。

「なになに?」
「どういうこと?」

「だからさ、、、」
「なぁ、H(フィリピンパブの彼)よ、」
「俺ってすごいだろ」

「あぁ、凄い凄い!!」
「マジで凄すぎる」

「ほら」
「分かっただろ?」

「ねぇ、TOEICって何点満点?」

俺は見せたことがないキメ顔で、こう伝える。

「990」

彼女らは口を揃えてこう言った。

「TOEICって、点が低い方がレベル高いの?」

くうっ!! そんなわけねぇだろ!!

見かけで判断されていたため、最初から終わっていたのだ。
勉強とはいったいなんなのか。

次回、もしあれば本編を書きたい。

お読みくださいまして、誠にありがとうございます!
めっちゃ嬉しいです😃

起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

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