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詩:俺に会いたなくなくなったアイツ

昔、不登校の生徒がいて、塾に来なくなった。

友人伝手に、なぜ俺に会うのが嫌になったのか、聞いた。

「松井先生とか○○さん、進路の話するじゃないですか」
「『これからどうするんだ?』って」

「嫌なんですよ、それが」
「僕は、キャッチボールとか馬鹿な話ばっかりしてる」
「それだと来れるんですよ」

聞けて良かった。
人生上手く行ってない奴に、進路の話なんか嫌に決まってるよな。

悪かった。心から反省してる。

それにしてもアイツ、今なにしているのだろう?

もう、何年も経つ。
月に一度は思い出し、自分のふがいなさにため息をつく。

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