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個人の目標達成を支援する「Accountability as a Service」の可能性とサービス設計の考察

はじめに

こんにちは!フリーランスPMの本間です。
先日、「Accountability as a service」という概念を取り上げている記事を見つけ、プロダクト開発、サービス設計のヒントがたくさんあるように感じたので、その考察をまとめていきます。

*この記事はOff topicの宮武さんのツイートで見つけました。いつもありがとうございます。

英語を読める人は、ぜひ以下のオリジナルの記事も是非読んでみてください。


Accountability as a serviceとは?

Perplexityに要約を頼んだので、まずはそのまとめから。(ここはさらっと流し読みしてもらえればと。)

概要

「Accountability as a Service」は、個人や組織が目標達成や責任を果たすためのサポートを提供するサービスです。このサービスは、特定の目標に対する進捗を追跡し、必要なフィードバックやリソースを提供することで、利用者が自分の責任を果たすのを助けます。

  • 主な要素

    • 目標設定:目標の選択、大きさ、ペース配分をサポートします。

    • 定期的なチェックイン:習慣づくりのスケジュールを立てる(毎日、毎週など)。頻繁な目標(ダイエット、運動、仕事など)には毎日が理想的です。

    • 結果を報告する:具体的な行動、タスク、結果(例:ダイエット、運動、仕事の進捗状況)について説明責任を求めます。

    • フィードバックのループ:進捗状況を振り返り、必要に応じて目標と戦略を調整します。

  • 適用例

    • 個人の自己改善: ダイエットや学習など、個人の目標達成に利用できます。

つまり、目標達成するためのサポートをサービスとして提供しましょう、っていうお話です。
これで終わったら面白くないので、少しだけ深ぼっていきます。

考察

2024年現在における個人のAccountabilityの重要性と社会的意義

参照元の記事に以下のように表現されています。

Rise of independent professionals: An increasing number of people work for themselves, whether they’re starting businesses, freelancing, or creating (and many of these people are working solo). This means less consistent individual accountability despite high-level commitments to partners, customers, etc.
Increase in flexible work structures: Remote and flexible work options have grown, in part due to COVID-19 and due to accelerating tech that makes decentralized teams and async work more effective.
The “now what” of information abundance: The internet now allows anyone to learn anything. Hence we’ve realized that information wasn’t really the limiting factor all along — it was us actually doing the things we decide we want to do, especially if we’re in independent and flexible contexts.

特に注目したいのは3つ目。AIが生産性向上に寄与し始め、あらゆる情報へのアクセスが可能になった現代において、人がやるべきことは高いモチベーションをもって行動することのみであると理解しています。
情報の氾濫とはよく聞くように、あまりにも情報過多の世の中において、なにか実現したいことがある場合に、必要なのは走りながら考え、行動し続けていくこと。
この行動し続けていくときには、個人のAccountabilityをサポートしてくれるサービスは、非常に価値のあるものになるのではないか、と考えています。
ユーザーのペインは「accountability itch」と表現されています。つまり、「わかっていてもできない」というような精神状態です。誰もが経験があるのではないでしょうか。

サービス設計 その1: やらざるを得ない環境作り

これらを踏まえて、サービスとして価値を提供していくには、どんな機能が必要になるのか、という観点で見ていきます。
1つ、重要なポイントとしては、「コミュニティによる監視体制」という観点があると思っており。

Committing in public: Sharing goals with friends or followers to leverage social pressure and motivation (e.g. posting fitness photos on social media). You’re signing up to pay with reputation and self-esteem points.

実生活においても、目標を人に共有するのは、ちょっと気が重いですよね。達成できなかったらどうしよう、というかそもそも人の目標自体に他人が興味を持つのは、コーチングが得意な上司くらいかもしれませんが笑
サービスにおいては、この「人の目が気になる状態」を作っていくことが重要だと思います。そして理想としては、お互いの目標に関心を持たれていることが可視化されるとよりよいでしょう。
また、達成できなかった場合の負のインセンティブをつけるのも面白いかもしれません。
例えば、「未達が多いと減点ポイント貯まる。減点ポイントが多いと、月のサブスク料が高くなる」というむちゃくちゃな仕組みにしたら、ちょっとおもしろいかも、なんて思いました。めちゃめちゃちゃんとやるようになりそう…

サービス設計 その2: AIの役割

ソーシャルメディアなどで、「コーチングやメンターとしてカスタマイズされたChat GPT」などを目にしたことがあるのではないでしょうか。
記事の中では、コーチングが人がやるかAIがやるか、のように、「Humans vs. AI」というセクションがありました。
その中でも面白いのは、「人間は尊敬する人に知られるときのほうがAccountabilityが高まる」という点でしょう

AI can support a productized version of this service, but accountability is strongest when the person on the other end is human and is someone you respect. People feel comfortable snoozing their morning alarms in private but would hesitate if someone they respect knew. The potential for meaningful judgment — both positive and negative — is the critical human factor.

現段階においては、人はAIをAIとして見るので、AIを組み込むとしたら、より機能的な側面の拡充に使うべきでしょう。別にAIにサボっているのがバレるからといって、朝早く起きないよね、でもあなたの尊敬する人に即時通知がいくならどうする?っていう話。

終わりに

以上、サービスを考えていく上で、なんかヒントになることがあれば幸いです。
またなにかおもしろい記事があれば紹介しつつ、記事を投稿しますので、フォローよろしくお願いします。

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