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クラリネット諸々

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愛するクラリネットとの関わりあれこれを綴りました。
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記事一覧

苦労を楽しむ

エスクラ(エスクラリネット)を吹くようになって、もう随分経つ。 技術は相変わらず遅々とし…

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Kちゃんの大切な楽器

Kちゃんは前に所属していた楽団に数年在籍していた、女子高生である。パートは私と同じ、クラ…

在間 ミツル
2週間前
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LとR

師匠のK先生が 「クラリネットはいい加減な楽器です。どこかの穴を塞いで息を入れさえすれば、…

在間 ミツル
3週間前
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また夏がやってきた

私が初めて吹奏楽コンクールというものが存在するのを知ったのは、遠い昔、小学生の時である。…

在間 ミツル
1か月前
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つい忘れがちなこと

合奏練習をしていると、よく指導の先生に指摘されるのが 「みなさんはワンフレーズが短すぎま…

在間 ミツル
2か月前
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三連符、この悩ましきもの

今回ウチの楽団が選んだ課題曲のクラリネットの譜面には、これでもかというくらい三連符が出て…

在間 ミツル
4か月前
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たかがマーチ、されどマーチ

吹奏楽コンクールの課題曲が決まった。今年はマーチだ。 『マーチだと楽で良い』などという人もいるが、楽団員みんながみんな、そう思うわけでもない。 特にクラリネット界隈では『マーチかあ、吹きっぱなしでしんどいなあ』という嘆きの声が聞かれる。 マーチと言えば『星条旗よ永遠なれ』とか『ワシントン・ポスト』(二曲ともJ.P.スーザ作曲)とか『双頭の鷲の旗の下に』(J.F.ワーグナー作曲)等の有名な曲がゴマンとある。 あまり音楽を知らないという人でも、何か一曲くらいは知っていると思う。

楽譜を汚す

前の楽団で一緒だったフルートのSさんは、楽譜に沢山の書き込みをする人だった。 私の楽器(エ…

在間 ミツル
5か月前
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定期演奏会

今日は所属している団の定期演奏会である。だからちょっと忙しい。関東に来てから早いもので三…

在間 ミツル
6か月前
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『好き』のパワー

私は一般的なサイズよりやや小さい手をしている。 普段の生活では何ら問題ないが、楽器を演奏…

在間 ミツル
6か月前
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奏者泣かせ

吹奏楽の曲は一般的に、難易度が上がるとアクロバティックなことをさせられる頻度が高くなる。…

在間 ミツル
7か月前
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どうしても好きになれない

大阪に住んでいる人には阪神ファンが多いだろう。東京に住んでいる人は巨人ファンが、福岡に住…

在間 ミツル
7か月前
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しっくりくる椅子

私が初めてバスクラリネットを吹き始めた時、師匠のK先生は 「自分に合った椅子を選びなさい。…

在間 ミツル
8か月前
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かなえてしまった夢!

少し前にクラリネットに関する自身の思い出話を書いた。ジャス界の大御所に厚かましく『ムーンライトセレナーデ』の演奏技法について問い合わせたら、丁寧にお電話とお手紙を頂き恐縮してしまった、という話である。 そしてこの方の演奏する『ムーンライトセレナーデ』を聴きたい、直接お礼が言いたい、とも書いた。 実は書いてから十日も経たないうちに、この夢が思いがけず叶ってしまった。 この大御所の名前は北村英治さん。知る人ぞ知る、日本ジャズクラリネット会の重鎮である。 今年で御年九十五歳。おそ