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「素直」は曖昧

「素直さ」と聞いて、何をイメージするだろうか。

この前、友人とそんな話をした。ある人は、「物事を受け入れる素直さ」であると考えていたし、「物事をすぐに実行する素直さ」であると考えている人もいた。「否定しないこと、正直であること」と考える人もいるようだった。

コトバンクで「素直」を調べてみると、実は意味がたくさんあることに気づく。実はどれもそんなに間違っていない。

① 飾り気がなくありのままであるさま。素朴。質朴。
② 心の正しいさま。ねじけた心、腹黒い心などを持っていないさま。正直。
③ 心や気だてが他に逆らわないで、おだやかなさま。ひねくれたところのないさま。従順。
④ とどこおりのないさま。物事が抵抗なくすんなりいくさま。また、平穏無事なさま。
⑤ 形状がまっすぐであるさま。曲がったりゆがんだりしていないさま。
⑥ 技芸などに癖がなくて正しいさま。

コトバンク

そう考えてみると、「素直な人がいい」と言った時、結構曖昧なことを言っているとわかる。受け取り手が想定する意味合いによっては、全く違うイメージの素直さが会話の中で共有されてしまうこともある。

素直のような、平易な言葉でさえも意味を伝えるには脆く、誤解を招く表現であると思うと、ちょっと言葉選びには気をつけないといけないなと思える。もう少し具体的に、もう少し特定的に、ちゃんと伝えたいことに関しては伝えていかないと、同じ言葉で全く違う捉え方をしてしまうかもしれない。

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