定期的に来る特に何が作りたいわけでもないのに世界観を順番関係なく適当に考えるやつ20230302

これまでのあらすじ!!!
1.星見つけた話、重力など
2.農業やサイボーグ化的な話
3.服の話
4.清潔大事

第一航星暦(旧航星暦)

0001年ーー 
四艘の船は飛び立った。
死にゆく星から飛び立った。
エスペランサ、ルネサンス、オデッセイ、パイオニアはそれぞれの名の通り「希望」、「再生」、「旅路」、「開拓者」の意志を載せて飛び立った。

何か色々

0947年ーー 
他三艘との連絡が途絶えた、その原因は距離なのかそれとも…しかし、それでも、乗組員たちは決して希望を失わず、進路を変えることなく、ルネサンス号は不屈の精神で航行を続けた。

0956年ーー 
内戦が勃発し、政府軍が速やかに鎮圧したものの、船内の資源が半永久的にリサイクルできなくなった。その結果、政府は国民に対し、新たな生存の場を求めるため、宇宙船の指針を変えることを余儀なくされた。


第二航星暦

0001年ーー 
資源回収船を増やし、それに伴い他分野の研究開発が停止、更に多くの人々がコールドスリープに。

0054年ーー 
惑星OMC-1413「デソレーション」を発見、資源回収のためにむかうことに。

0062年ーー 
残念なことに、OMC-1413は移住に適してなかった。しかし同時に、幸いなことにその内部にある資源はルネサンス号を救うに十分な量があった。

0121年ーー 
ルネサンス号、再び星の旅路につく。

何か色々

1042年ーー 
慢性的に、ルネサンス号は消耗していた。コールドスリープが徐々に増えて行き、長くても1000年は持たないであろう。

1103年ーー 

あまりの衝撃にレキサーは自身のカメラを疑った。​繰り返しにデータを確認し、データの元に構成された立体映像をまるで穴を開くように注目し続けた。

電子信号だけで情報交換できるがために、それほど光を必要とされないうす暗いはずの部屋の中には例外的にホログラムな立体映像が映し出されていた。普段シャットアウトしても問題のないモニター群にも無数のデータが流れ、処理され、また流れていく。

これらはすべて必要のない行為であり、それはレキサーも理解している。しかし彼は自分自身を止められず、そうせざるおえない衝動に駆られていた。特に意味もなく自身のカメラをこすった、もしこれで傷ができたなら後でメンテナンス部署の人に怒られるだろ。

彼は既に百回を超える行動を繰り返した。カメラに映し出される情報と脳内に流れているデータを照らし合わし、今まで流れ作業でしかないチェックリストを一つ一つにクリアのマークを埋めていく。

光源となる恒星との適切な距離、十分な水分量、大きさに申しの分ない大陸、推定的に安定とした気候状況、詳細を調べる必要はあるが植物と判断できる痕跡、分布状況的に極めて高い確率に存在する動物など、様々なデータがモニター画面に映し出されている。

その惑星が亜光速移動をせずとも、二十年もあれば到達できる距離内にある。恒星の分析が早々と終わっており、適切な生存可能範囲内に惑星はなかったとの結論は何十、何百年も前に結論付けられていた。なのに今になってその惑星が突如に「出て来た」。監視装置の精度や分析の正確性を考えると有り得ないはずの事が今現在カメラの前で発生しており、止まらない動悸と同時に疑問も積みあがっていく。

だがこうも回数を重ねて確認をすると認めざるを得ない、その惑星の存在は確実でる立証するデータばかり増えていく。今は「なぜ急に出て来た」の問題より追い求めていた希望が目の前にあることが大切だ。

繰り返しの確認がひと段落ついて、レクサーは思わず義手を止めた。これまでに自分が感情豊かな方ではなく、それゆえに単純な観察作業が苦にならず、この仕事に適していると判断され配属されたであろうと自負していた。だが今は脳にしびれを感じて、機械で構成された体に鳥肌が立つ幻覚を感じてしまうほどの高鳴りが駆け巡る。ルネサンス号の悲願がかなうかもしれないという事実が、それほど麻痺しつつある生活に対して刺激的だ。

通信を意味するアイコンに視界を奪われたのが次の瞬間だった。レクサーは自身の冷静さを取り戻し、保安課との通信をつなげた。
「こちら星系観測監視部門保安課ID-RM-1401。ID-RM-2765、接続に異常が検知されました。状況を報告せよ。」
「星系観測監視部門惑星観測課ID-RM-2765レキサー。報告があります。」
「許可します。どうぞ。」
「ハビタブルゾーン内に位置する星系が、発見されました。」

同年、第三航星暦 0001年ーー

ルネサンス号が「GCV-957ノヴァーテラー」と名付けられ惑星に進路を決めた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?