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2023年: 気づけば起業6年目、移住3年目に思うこと。

明けましておめでとうございます。

2020年に小布施に移住して3年目。ショクバイ株式会社 は1月11日に5歳の誕生日を迎え、気づけば6期目に突入しました。

この3年を振り返ると、1年目は小布施に親しみ土を耕しながら将来を妄想し、2年目からは仲間も増やしながら色々な種を蒔き。3年目の2022年は少しずつ芽が出ると同時に、新たな畑にも手を出してみる、そんな一年でした。

小布施での活動としては、何よりも、2年かけて取りまとめてきた「環境グランドデザイン」を発表できたのは大きな節目だったかと思います。

そして、それ以外の活動では、

経済産業省の外部専門家として、アジアの脱炭素社会への移行に向けた金融ガイドラインや技術リストをアジアの閣僚会議で発表できたこと

◆ 母校である東大の公共政策大学院で、「Understanding the implementation of public policy」というタイトルで一学期分の講義を担当させていただいていること(現在進行形)

GSC フクシマ部での活動から双葉町を中心とした浜通りのまちづくりにも携わらせていただけるようになってきたこと

◆ 自分の持てる知見の全てを詰め込むつもりで、地方から日本を変えていける「ローカル・ファシリテーター」の養成講座を始動したこと(※もし興味のある方がいらっしゃったら、今年2-3月にも講義を開催するのでご連絡ください!)

あたりが印象的な出来事でした。

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2023年はこうして出てきた芽を着実に育てていくのと同時に、新たな芽も出る兆しがあるので、てんやわんやすることは目に見えているのですが、心強い仲間にも頼りながら、ともに前に進めると良いなと思います。

特に、小布施では

◆ この1年仕込んできた北斎館での新事業「ガラリ」の開業(4月!)

⇒北斎という過去の偉人だけでなく、小布施にゆかりのある現代のクリエイターとの出会いの場を作っていきます

◆ 小布施の良さを活かしてご縁を紡ぎ、地域に賑わいを作っていく事業体の検討

⇒ これまで、属人的・単発的になりがちだった取り組みを、チームで、持続可能に続けていくための仕組みづくり

などが大きなチャレンジです。また、既存の取り組みでも、

◆ 経産省では、金融からのアプローチだけでなく、対政府や国際機関も含めた大きな絵を描き、着実にアジアの脱炭素への移行を進める過程に携わらせていただくことになりそうです。

◆ 東大でも、来年度の授業に向けたお話を既に始めており、国の全体戦略を描くだけでなくローカルでの実装にも等しく目を向けられる、バランスの取れた公共政策人材の育成をできればと思っています。

◆ 福島では、2022年からようやく避難指示が解除された双葉町を中心に、ゼロから町のあり方を議論できるフェーズが故に、小布施での経験も活かしつつ、小布施ではできないことにも挑戦できると良いなと思います。

◆ ローカルファシリテーター講座は、数年来練ってきた構想で、少しずつプロトタイプを進めてきましたが、今年ようやくローンチする予定です。個人的に最も課題の強い、ローカルでの社会実装をできる人材を増やし、また多くの人にとって楽しみながら社会課題の解決に取り組むことができるフィールドを提供できるプラットフォームになると良いなと思っています。

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と、興味の赴くまま、色々な事に手を出して、やればやるほど自分が何屋さんなのか分からなくなりますが、仕事と趣味の垣根もなく、やりたいことだけをやって生きることができているのは幸せなことです。

経営という観点では「選択と集中」をせねばならないのかなぁ、という考えがよぎったりもするのですが、生き方という意味では今の方が面白いからまあいいかな、とも思う日々です。それに、長期で見るとその方が今やっている全てが繋がってより大きな花を咲かせられるような気もします。

バナーの写真はつい先週訪れた沖縄の最北端で見た200歳のカジュマルの木なのですが、無数の枝(?)幹(?)が複雑に絡み合い、派生し合って、でも全体として一本の木を構成しているのを見て、何となくガジュマルのような人生を目指したいなと思った2023年の年明けでした。

今年もよろしくお願いします。

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