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【ボイトレ】低音がうまく歌えないのはなぜ?

こんにちは。こんばんは。
花粉がピークですね。。。

もうすぐ桜も咲く季節ですが

桜の花にスギ花粉除去機能が芽生えて、桜が満開になったら花粉シーズンが終わる、というシステムになったらいいのにな、とひそかに思いました。笑

すみません、ついぼやきから入りましたが、そんな中先日あったレッスンでの出来事。

声が出にくくガラつきやすいので、スムーズに声を出せるようになりたいと受けてくれている女性の生徒さんのレッスンでした。

その方は

低い音が歌いにくい

というのが悩みとのこと。

特に、高い音から低い音に移行するときに出しにくいようで、かなりの確率でガラついてしまいます。

今練習しているのは、わりと最近の曲なのですが、高音域から低音に移るメロディーがやはり歌いにくそう。

話を聞いてみたら、
80年代くらいの曲を歌うときは、そういったことはあまりないとのこと。

そこで思い当たったのは、力加減

昔の曲に比べて、最近の曲の方が歌の難易度が上がっているのは感じる方も多いと思いますが、
一曲の中で使われる音域も、最近の曲の方が広い傾向にあります。

無理のない発声をするには、音域によって力の入れ具合を変化させていくことが必要です。

もしかしたら、この部分がうまくいっていないのでは、と感じたので、
低音を歌うための以下の2つのポイントに合わせて試してみました。

<低音のポイント>
①脱力する
②自分の声をよく聞く

やってみたこと①

まずやってみたのは、座って歌ってみること。

たいてい、レッスンは生徒さんは立って歌っていることが多いのですが
「立つ」という行為は、それ自体で実は力を使います。

ただ立つだけではそこまで負荷はは感じないと思いますが、
その状態で歌おうとすると、気付かないうちに力んでしまう方も多いです。

かつ、低音をうまく歌うには、力を抜いて発声する必要があります。

なので、無駄な力を入れなくて済むように
イスに座って(深めに座って背もたれにもたれて)歌ってもらいました。

そしたらスムーズに歌えるようになったので、きっとそこがネックになっていたんだな、とお互いに納得。

やってみたこと②

もう一つは、片手で口を、もう片方の手で耳を覆うようにして歌ってみること。
こうすることで、自分の声がよく響いて聞こえます。

低音は、①の通り力を抜いて歌うことが重要なのですが
力を抜くと声量も落ちます。

そうすると自分の声が聴こえにくいので、これまた知らず知らずのうちに力んでしまうことがあります。

なので、自分の声をいつもより注意して聴くことも低音を歌うコツの一つ。
ということで、自分の声を聞こえやすくして歌ってみてもらいました。

ここまでやると、最初のガラつきはほとんど消えました。よかった〜


声というのは、様々な要素がからみ合っているので、一つのことだけで判断するのはなかなか難しいですが、

根本的にはほとんどの場合に「力加減」が関係していると思っています。
(たいていは、力が入りすぎ)

その「ちょうどいい」ところを見つけるのが難しいんですけどね。
それが僕らボイストレーナーの仕事でもあるので、ぜひ頼ってください(笑)

余談ですが、その方も花粉症で
レッスン中はお互いにくしゃみが止まりませんでした。笑

この時期は仕方ない!
花粉症の皆さん、がんばりましょう〜〜!!


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