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クオッカさんのぬいぐるみについてと、新しい屋号

4月から我が人生で初めての、新しい試みを始める。手作りのぬいぐるみを販売するのだ。

正月ボケの残る今年の始め、友人と飲んだ帰りにふと思い立った、「そうだ、クオッカワラビーのぬいぐるみをつくろう」
それが何故か上手いこと出来上がったのがことの始まりなのであった。そもそもクオッカワラビーのことは大好きであり、今年の目標はオーストラリアのロットネス島へ行って本物のクオッカちゃんを見て、もしかしたらそのお可愛らしさに卒倒しちゃうかもしんない、でも絶対に会いに行くもんね!そんな誓いを立てた、直後のことであった。そうは言っても今すぐ会いたい、会えないなら作るしかない。そうして裁縫道具を揃え、生地を仕入れ、試行錯誤を繰り返しながら一体目が完成した時になんとも言えない感動に包まれた。いきものを、作ったのだ。
一匹だけでは寂しかろうに、クオッカちゃんは本来群れで生きるものだし、と思ってもう一匹、さらにもう一匹と作るうちに、同じ型紙でも同じ子はできないこと、生地によって形が全く変わること、最後の一針を縫うたびに「こんにちわ!」って新しい命が誕生すること、一つ作るたびに新しい発見があって夢中になって作り続けて、気がつけば我が家ではもう12匹ものクオッカワラビーと生活を共にしている。裁縫道具や小物たちを収納するために棚を買ったものの、一番上の棚でぎゅうぎゅう詰めになっている。
果たしてこのこたちは、「売り物」なのだろうか。「商品」と呼ぶにはあまりにも生々しく、例えばペット売り場に行った時に生体のみなさまにはお値段がついているものの、商品!!!という感じがしないニュアンス、いや売り物なのだけど、そうなんだけどいのちなんだよねえ、っていう、生地と糸と綿だけでできたものへ特別な感情が芽生えている。
ちなみに母の誕生日に2匹作って送ったのだけれど、送り出すときの寂しさといったら、ちょっと泣いてしまいそうだった。これが何度も繰り返すことになるのに、私は耐えられるのだろうか。世のぬいぐるみ作家さんはどんな気持ちになっているのだろうか。
様々な心配事を抱えながらも(主にさみしさ)、そろそろ量産を始めないと、実売を開始するのはあのどっぷり昭和町である。4月の終わりに、平成の終わりと共に、私は私の手から生まれた子供たちを新しいお家で可愛がってもらうために、準備をしなければ。

出店に伴い4年越しでやっと屋号のロゴを作った。好きなもの全部詰めの方向でいったらもれなく「そういう人ですよね」感の炸裂するロゴが完成した。イマ風のシュッとしたやつは私の作風ではなかったのだ。ものすごく、らせーら、らっせーらという声が聞こえてきそうなロゴだけれど、これはこれで気に入っている。
ちゃんと準備しなきゃシリーズでホームページも整えてみたものの、これはもう少し理想の形に寄せたい。その辺は追々。webの知識が2005年くらいで止まっているので、その辺も勉強したいなあ。

3月後半戦に向けてののスローガン:
タイトなスケジュールなので、ストロングゼロは一日1缶までにすること。

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