3/19(土)

犬のお巡りさん

『私』が家を出たあたりで、警察犬が辺りを嗅ぎ回っていた。
後ろではお巡りさんが子猫を抱えていた。

お巡りさんは警察犬が臭いを追う後ろで、不安そうな子猫をあやしていた。
しばらく進むと、一軒の家の前で警察犬が吠えた。
お巡りさんはその家を訪ねると、中から若い女性が出てきて、子猫を抱き抱えるとわんわん泣いていた。

無事に迷子が家に戻れて、無関係な『私』もホッとした。
そして、プロの警察犬はやっぱり泣かないのだなあ、と呑気に思ったのだった。

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