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カラスは白い鳥だった!?アポロンと黄金の羽を持つカラスの伝説🌈

神話に登場するカラスといえば、日本神話に登場する、三本足のカラス『八咫烏(やたがらす)』。

八咫烏は、中国や朝鮮半島の神話にも、太陽の象徴として登場しますが、カラスは、他にも、世界各地の神話で描かれています。

今回は、この中から、ギリシャ神話に登場する白いカラスについてご紹介します。


ギリシャ神話は、紀元前15世紀頃につくられた物語。

ギリシャ北部の高山『オリンポス山』の伝説が描かれています。

オリンポス山の山頂に住む、全能の神ゼウスを始めとする12の神々が、世界の成り立ちを創造していく、人間味溢れる内容です。

そんなギリシャ神話の中に登場する太陽の神『アポロン』の使いが、カラスだったと言われています。


アポロンは、プレギュアス(テッサリアの都市ラリッサの王)の娘『コロニス』をとても愛していました。

コロニスと一緒に居たかったアポロンでしたが、仕事が忙しく、中々一緒に居られませんでした。

そこで、アポロンは、一羽のカラスを使って、1日に1回、互いの家を往復させ、日々の出来事を伝え合うという方法を思いつきます。

元々カラスは、全身が白く、黄金色の羽を持つ鳥。さらに、人と話すことができる、賢い鳥でした。

しかし、そのカラスがある日、毎日往復するのに疲れ、嘘をついていたことがアポロンにばれてしまいます。

怒り狂ったアポロンは、黄金の美しい羽根を取り上げ、全身を真っ黒にしてしまいます。

それだけでは治まらず、言葉を話す能力もすべて奪い、カァカァと鳴くだけの鳥に変えてしまったんです。

これが、現在のカラスの原型とされています。

ちなみに、カラスの脳は、体のサイズを考えると巨大で、チンパンジーに匹敵するほど、実は賢い動物なんです。


そんなカラスは、ギリシャ神話にちなんで、星座にもなっています。

その名も、『カラス座』。

カラス座は、春の星座で、四つの三等星で形づくられています。

紀元前1000年頃には認知されていた古い星座です。

北斗七星のひしゃくの柄の部分をそのまま伸ばしていくと、二つの明るい星に辿り着きます。一つ目がうしかい座の『アークトゥルス』、もう一つがおとめ座の『スピカ』です。

この先に、ゆがんだ小さな四角形の星があります。

これが、カラス座です。

この時期、北斗七星を見かけたら、ぜひ探してみてください😊✨

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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