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数多くの伝説があるコーヒーの歴史🌈

今や、日本人の2人に1人が毎日コーヒーを飲むと言われている時代。

ある調査では、51.8%の人が「毎日飲む」と回答し、社会人に限っては、6割以上の人が「毎日飲む」と回答しています。

統計でも、日本人は現在、1人当たり1週間に11杯弱のコーヒーを飲んでいるとされており、1日1杯はコーヒーを飲むという人が、圧倒的に多いことがわかっています。


そんなコーヒーの起源には、数多くの伝説がありますが、その中で、最も有名なのは、エチオピアのヤギ飼いの伝説です。

今から約700年前、1300年頃。
ある日、エチオピアに住むヤギ飼いの少年が、ヤギたちが妙に興奮していることに気付きます。
その時、ヤギたちが食べていたのが、野生の植物に実っていた赤い実。
この赤い実を食べて、ヤギたちは興奮状態になっていたんです。
少年も、思いきってその赤い実を食べてみました。すると、体中に力がみなぎってきたんです。
これを修道院に報告すると、夜の儀式が夜通し出来るようになったことから、『魔法の薬』として重宝されるようになりました。

他にも、コーヒーの起源にはさまざまな伝説がありますが、今では、このエチオピアの伝説が通説になっています。


しかし、この有名な伝説より400年も前に、アラビア人の医師がコーヒーの薬理効果について記述した文献が発見されています。

その文献には、消化や強心、利尿作用があると、現在の医学でも認められている効果が記載されているんです。

この事から、実際には、この伝説より前にコーヒーは知られており、その効用も、現在の医学に近いものがすでに発見されていたのではないかと言われています。


そんな、さまざまな伝説が残されているコーヒーですが、ブームとなったのは、「宗教の影響が大きい」とされています。

イスラム教の儀式に、コーヒーが使用される風習があります。

この風習が、要因となっていたのではないかと言われているんです。

人が、いとも簡単にコーヒーの魅力に取り憑かれてしまうことから、キリスト教では、コーヒーを「悪魔の飲み物」として、扱っていた時期があるといいます。

しかし、コーヒーの美味しさを知ったローマ法皇クレメンス8世が、

「悪魔の飲み物とするにはあまりに惜しい。コーヒーに洗礼を授けて我らがものにしよう」

と、教祖たちに訴え、コーヒーは「魅惑の飲み物」となったんです。


では、日本では、いつ頃からコーヒーを飲まれ始めたのでしょうか?

ヨーロッパでカフェ文化が開花した頃、日本は鎖国中でした。

しかし、日本人もコーヒーの存在は知っていました。オランダ人が入国することを許されていた長崎で、出島に出入りする人のみが飲める飲み物だったからです。

明治に入り、文明開化の時代になると、上流階級の人々がコーヒーをたまにたしなむようになります。

そして、本格的に普及するのが、明治後期。コーヒーの愛好家が増え、カフェが増え始めます。

世界大戦を迎え、一時は衰退してしまいますが、昭和25年以降に再びカフェ文化が始まり、今に至ります。


コーヒーは、飲み過ぎには注意が必要ですが、効能もたくさんあります。

・体脂肪の燃焼を促進
・鎮静作用
・記憶力の向上
・心臓病や脳卒中のリスクの低下

など、適度にコーヒーを摂取することは、私たちの体に対して、良い効果もをもたらします。


現在、コンビニでも安く淹れたてのコーヒーが買えますが、その要因は、近年、コーヒー豆の摘出量が3倍近くになっているからだと言われています。

ですが、温暖化などの影響により、今後、世界のコーヒー豆の栽培量は減少していくと予想されています。

需要と供給のバランスが崩れ、コーヒー豆が高騰する日は、そう遠くないのかもしれません。

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