スウェーデンには罰金クジがある?🇸🇪🌈
制限が解除され、車の交通量も多くなってきました。
安全機能の進化やさまざまな対策により、交通事故の件数は年々減少傾向にありますが、
今でも年間2,600人以上の人が交通事故で命を落としています。
交通違反で、最も多いのが一時停止、次に多いのがスピード違反です。
昨年2022年のスピード違反の件数は、93万2260件。100万件は切りましたが、一日に2.500人以上のスピード違反者が生まれている計算になります。
そんなスピード違反を激減させるユニークなアイディアが、北欧の日本と称される『スウェーデン』で行われ、話題になりました。
10年以上前の話にはなりますが、今見ても面白いアイディアですので、皆さんに紹介したいと思います。
当時の映像は、YouTubeでも公開されています(日本語字幕なし)。
記事とあわせて、ぜひご覧ください。
今から12年前の、2011年8月、
「スウェーデンのストックホルムに『スピードカメラ宝くじ』が設置されました」
「制限速度以下で走ったドライバーはお金を獲得するプールに登録されます。賞金はスピード違反者が支払った罰金から提供されます」
これらのFacebookの投稿が当時、日本でも話題となりました。
スウェーデンのストックホルムは、車の交通量が多く、人も行き交う街。
そのため、事故も多く、特にスピード違反に関しては、ずっと問題視されてきました。
そんな中、スウェーデンの交通安全機関であるNTFと自動車メーカーのフォルクスワーゲンが共同で、『楽しく安全運転を推奨するアイデア』を募集するコンペティションを開催したんです。
このコンペティションで優勝し、採用されたのが、『スピードカメラ宝くじ』。
優勝決定後、ストックホルムの道路に『宝くじ付き自動スピード違反取り締まり機』が設置され、すぐに実装実験が始まりました。
カメラを通過すると、時速が表示されます。
法定速度30kmを守ると緑色、オーバーすると赤色で表示されます。
実際に3日間、試験導入したところ、
設置前の平均速度が時速32kmだったのに対し、実験期間中は時速25km。つまり、約22%も平均速度が下がったんです。
そしてもちろん、実験期間中であっても、制限速度を守ったドライバーは宝くじを引けます。
結果、5人が当選し、1人に2万スウェーデンクローネ(日本円で約25万円)、4人に1万スウェーデンクローネ(日本円で約12万円)が支払われたそうです。
交通ルールを守ると当選する宝くじなんて夢のようですね✨
思いついても、なかなか実装まではできません。
実験期間中、コンペティションの内容と唯一違ったのは、宝くじの当選金が、違反者からの罰金からではなく、フォルクスワーゲンから支払われていたこと。
こういったチャレンジングなメーカーは、応援したくなりますね。
その後も、5月、6月と実施したそうですが、それ以降は行われていません。
装置も、今はもうないそうです。
続けていると、わざわざその道を通りに来る人が増えてしまう可能性があるため、期間限定での実装だったのでしょう。
余計に交通量が増えて、事故が増えてしまったら逆効果ですからね😅
『スピードカメラ宝くじ』のようなユニークなアイディアが生まれると、街の活性化にも繋がります。
日本でも今後、こういったユニークなアイディアが、私たちの日常を変えてくれるかもしれませんね🇯🇵
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
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