![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141305765/rectangle_large_type_2_29332006520b7fef6bcae1cf9079f487.jpeg?width=800)
コルクの歴史を紐解く🌈
とても奥が深いお酒の一つ、ワイン。
![](https://assets.st-note.com/img/1716238343303-SWof42YLU2.jpg?width=800)
「ワインは、特別な日に飲むお酒」
これは、ワインが数あるアルコールの中で唯一、コルクで栓が打たれているアルコールだからかもしれません。
コルクの主な産地は、ポルトガル。
全世界の約70%を占めています。
ポルトガルの他に、スペイン・イタリア・モロッコ・中国などでも生産されています。
コルクは、カシの木の一種『コルク樫(コルクガシ)』の木の皮を使って作られる自然素材。
![](https://assets.st-note.com/img/1716209533115-HF07jcso6P.jpg?width=800)
コルク樫は、非常に特殊な環境で育つため、日本にはなく、イベリア半島の沿岸地域(スペイン・ポルトガル・南フランス・北アフリカ)に多く生息しています。
コルク樫の森はこれまで、南欧の砂漠化を防止し、イベリア山猫のような希少種の生態を支えてきました。
コルク樫の実『どんぐり』は、イベリコ豚の飼料にもなっています。
コルク製品は、コルク樫の樹皮を分厚く剥ぎ取ったものをくり抜いて作られます。
コルクマットなど、板状のコルク製品を作る場合は、この樹皮を粉砕して、それを接着剤で固めて成型しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1716210521544-Yn8n0x5JJC.jpg?width=800)
今は機械化が進んでいるため、様々な形にくり抜く作業は、それほど大変なものではありませんが、未だに古来の製法は見つけることができていないそうです。
最初にコルクが発見されたのは、約2000~4000年前。
この時すでに、ギリシャでは使われていたのではないかと言われています。
ギリシャの哲学者が、コルク樫の樹皮を剥がしてみたところ、新しい樹皮が早く出来ることを発見。
「コルク樫の樹皮は繰り返し使える」
その時の用途は、ビンや樽のフタでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1716211373414-4KD2vU6mi0.jpg?width=800)
これが、古代ローマの時代になると、コルクに保温性がそれほどないことが分かり、ミツバチの巣箱に使うことが推奨されるようになったそうです。
保温性がそれほどないということは、それだけ、熱がこもらないということ。
同じ頃、コルクは屋根材としても重宝されていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1716236602817-o3WVdj37Kf.jpg?width=800)
今でも、北アフリカで使われている伝統技法です。
漁業関係では、ブイ(浮き)に使われていたこともあったようです。
確かに、軽くて浮きやすそうですね。
イギリスのオックスフォード大学の教授が行った実験によると、
全く同じ赤ワインでも、コルクで打栓された容器とスクリューキャップで打栓された容器では味の印象が異なり、8割の人が、コルクで打栓されたワインの方が「美味しい」と答えたそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1716210785036-SKJOytKGag.jpg?width=800)
コルクを扱う所作は、ソムリエの間で代々受け継がれてきたもの。
つまり、ワインは、口にした時の風味だけでなく、視覚的要素も影響しているということです。
コルクは、昔から、生活用品や船舶漁業用品から居住用品まで、幅広く使われてきた自然素材。
・軽くて弾力性がある。
・断熱・防音性に優れている。
・摩擦係数が高い。
・液体に対して疎水性に優れている。
・質感・感触がよい。
・安全性が高い。
・腐りにくい。
これらの特徴を活かし、コルクは、今でも様々な分野で活用されています😌
最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
もしよろしければサポートをお願いします😌🌈