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冥界への入口!?トルコの世界遺産ヒエラポリスに隠された洞窟の真相🌈

トルコの首都アンカラから南西に約420km離れた場所にある世界遺産『パムッカレ』。

周辺には、古代から栄えた温泉リゾートがあります。

パムッカレは、ヘレニズム時代に築かれた街で、2世紀頃まで古代ローマ帝国の支配下に置かれていました。


そんなパムッカレの丘の上には、古代遺跡『ヒエラポリス』があります。こちらも世界遺産に登録されている場所です。

この遺跡の中には、『プルトニウム』と呼ばれる洞窟があります。

冥界の神プルートにちなんで名付けられたこの洞窟。

足を踏み入れた動物が次々と死に至ることから、通称『地獄の門』と呼ばれています。

この洞窟に人間と動物が同時に入った場合、

「動物だけが冥界へ行き、人間だけが帰って来ることができる」

このような逸話があり、古代から「冥界への入口」とされてきました。


なぜ、洞窟で、このような現象が起きていたのでしょうか?


この現象については、以前からこのような考察があります。

「洞窟の中に人を待機させ、見せ物にしていた」

この考察を受け、火山学者で構成された研究チームが、この洞窟の実態を調査しました。

すると、

「これは紛れもなく実際に起きていた現象である」

という結論が出たんです。

研究チームが、洞窟の奥深くにある地表に入った亀裂から、高濃度のCO2(二酸化炭素)が放出されているのを確認。

携帯式のガス分析装置を使用し、CO2の濃度を計測したところ、洞窟の入り口では4~53%、内部では91%に達することが判明しました。

そのため、死に至る可能性があるとしたんです。

「CO2濃度が5%より低い濃度でも、哺乳類にとっては致命的」

CO2濃度7%以上の場所に長時間滞在していると、発汗・目まい・頻脈につながるとされており、さらに濃度が高まった場合、窒息し、最悪の場合、死に至る可能性があると言われています。

このため、洞窟に入った動物が亡くなっていたのではないかというんです。


では、なぜ、人間だけがその影響を受けなかったのでしょうか?


その理由は、「動物との身長差」。

二酸化炭素は、空気よりも重いため、地表付近に留まります。

そのため、人間よりも地表付近の空気を吸い込みやすい動物の方が影響を受けやすく、このような事態になったのではないかと推測されています。

当時の人々なら、間違いなく「冥界への入口」と言われたら、さぞ驚き、誰もが信じたことでしょう。

このように、古代の歴史が科学的に暴かれるのは面白いですね😊

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈
 

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