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太陽系で最も標高が高い山オリンポス山とは?🌈

火星の北半球にある巨大な山『オリンポス山』。

太陽系最高峰の山と称され、標高は27,000m、エベレストの約3倍の高さを誇る山です。

裾野の直径は550km以上。そのため、私たちが普段目にする山の形はしておりません。

オリンポス山は、山というより、基底部を崖で囲まれた巨大なドーム型をしています。

崖の見えない箇所もいくつかあり、一見すると宙に浮いているように見えます。

ちなみに、崖の高さだけでも、平原から約7,000mもあり、富士山の約2倍の高さに相当します。


ここまでオリンポス山の大きさについて説明してきましたが、

あまりにも数字が大きすぎて、いまいちピンと来ていない方も多いのではないでしょうか?

そこで、

「もし、この山が地球にあったらどうなるのか?」

この視点で考えてみます。


国で例えると、面積はイタリアとほぼ同じぐらい。

オリンポス山が日本にあった場合、東京から広島まで、全て覆いつくしてしまうほどの広さです。

山といっても、勾配はとてもなだらかで、実際に見ると、車椅子のスロープのような傾斜をしています。

ほぼ円形のオリンポス山は、端から頂上までの距離が220kmほどあるため、頂上が中々見えてきません。

初めはなだらかな道を歩くことになりますが、次第に、標高が高くなるにつれて、空気が薄くなってきます。しかし、他の山のように急激に変化するわけではないため、変化に気付く方は少ないでしょう。

そして、最も注意しなければならないのが、オリンポス山の登頂です。

登頂は、大気圏をゆうに超えているため、近づくにつれて、登山ではなく、宇宙旅行になります。つまり、オリンポス山を登る場合は、宇宙服を持参して臨まなければならないということです。


火星には、オリンポス山以外にも、同じような大きさの山がいくつかあります。

火星にある山が大きい理由は、

「地球のようなプレート変動がないため」

火星は、プレート変動がないため、地表が動くことはありません。

火山の場合、何度噴火をしても、噴火によって火山が形成されるのは常に同じ場所。

そのため、噴火をするたびに山が大きくなるんです。

オリンポス山が最後に噴火したのは、今から約240万年前。

今後も噴火する可能性はあり、さらに高くなると予想されています。


オリンポス山に似た形の山は地球にもあります。

それが、ハワイにある『マウナケア山』です。

マウナケア山は、標高4,205m、裾野は海底にあり、海底からの標高はなんと10,203m。

実は、海底からの標高がエベレストを超えている世界一の山なんです。

もしかすると、火星とハワイには、私たちには見えない、何か強い繋がりがあるのかもしれませんね😌

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