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私のストレス対処法(開発中)

ここ数年くらい仕事で怒られることもなく平々凡々と過ごしていたため、ストレスがかかる局面というものを忘れかけていた。今週の火曜日に唐突に仕事のクレームの電話がかかり、久しぶりに強めのストレスというものを感じた。しかし、ストレスへの対処方法はマインドフルネスや仏教を齧っているはしくれとして、見事に対処できると思っていた。すっかりすぐ忘れてしまえると思っていたのだが、私の情動というものは、思ったより粘っこい。私の尊敬する+Mさんのツイートにそんな粘っこい負の情動と戦っている私に語りかけるようなものがツイートされていた。

そうなんだ、情動は粘性で、粘っこく私につきまとってくる。それを対処するためには「自分にベストな集中対象を見つける」ことである!と言うのだ。的確で素晴らしい対処方法である。
仏教には念処(サティ・パッターナ)という言葉で、しっかりと把握することに集中することによって、粘性の情動からも解放されるような瞑想方法がある。
いわゆるヴィパッサナー瞑想、気づく瞑想、マインドフルネス、色々な言い方はあるが、しっかりと集中して気づいていくことをしていく。

私に降りかかった粘性の負の情動を自分なりに脱出する旅が始まった。

まずは歩く瞑想から始めた。近所をウォーキングするのだが、頭の中は忙しい、運ぶ足に気づき、右足、左足、集中力をもって様々な対象をしっかりと把握しながらの歩く瞑想。やはり集中しているときは粘性の負の情動は薄くなっている。ウォーキングを20分ほどして、フッと力を抜いてみる。まだまだ粘性の情動はある。今回はかなり粘っこいな!

今度は、Eテレの「こころの時代」から蓑輪顕量先生の出演されている瞑想のシリーズをしっかりと観る。やはり観ているときは完全に忘れている。いわゆる集中しているときは完全に忘れ去っている。そして見終わってからもどってくると、少し軽くなったものの、まだ少し粘性の情動は残っている。

もう疲れたので寝てみる。寝付くまでの間も瞑想のようなことをしながら寝付いた。朝起きて、スマートウォッチで睡眠の深さを確認したら、深い深い。かなり深い睡眠ができたようだ。粘性の情動はかなり減った。睡眠すごいぞ!粘性の情動を減らすために色々としてきたが、睡眠が一番効いた。

後日談ではあるが、その二日後に粘性の負の情動のもととなったトラブルは解決した。やはり原因の解決は一番効く。

ただ、粘性の情動と出会ったときに、対処方法があるということは心強い。やはり適度の集中対象というものは、情動を忘れるうえでかなり効果が高い。集中対象がたくさんあるとさらに良いかもしれない。

ふと気づいたのだが、読書好きな私にとって、粘性の情動は読書を邪魔する。読書が進まないときというのは負の情動であれ正の情動であれ、粘性の情動に囚われているときだということがわかった。読書というものは、自分に囚われていると進まない。自分の思念を抑えて、読書を通じて自我を滅却し、著者の文章に自我を開け渡したときに、リーディングハイのような気持ちになるのだ。

粘性の情動に出会った時に、読書を諦めるのではなく、集中して読書に取り組み、情動を吹っ切るような、そんな読書をしてみたいと思った。

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