転職することの意味について考えてみる

はじめに

noteにて #転職してよかったこと というタグの募集をしていたので書いてみることにしました。

僕は23歳(1留)で新卒で就職した後に2回の転職をして、その後に3社目を辞めて現在はフリーランスをしています。
1社目は約1年半、2社目は10か月、3社目は約4年半在籍しました。3社目を辞めたのが2021年の3月なので、フリーランスになって1年ちょっと経過しています。職種はITエンジニアです。

転職のメリットについて

転職することのメリットは色々あると思います。
やりたいことができるようになる、給料が上がるetc…
まぁ逆になることも十分ありえますが。

僕は転職の一番のメリットは、自分のいる環境が変わるということだと思っています。

環境が変わることによって、前の会社と今の会社で比較ができるようになります。
例えば、他の会社にとっては当たり前であっても、自分の会社では当たり前ではなかったり、もちろんその逆もあると思います。
そこではじめて、前の会社と今の会社の良いところと悪いところがはっきりとわかると思います。

「新卒で入社してその会社で一生働く」というのがいままでの日本での一般的な働き方であると思っています。
ですが、僕はそういった働き方は「視野が狭くなってしまうのではないか」と思っています（そういった働き方を否定するわけではないです）。

実際に僕が転職をした中でいろいろと感じたり学んだことがあったので、体験談と共に述べたいと思います。

僕の転職の体験談

1社目

1社目がいわゆるSIerでした。（SIerがわからない人は後でぐぐってください）
給料はそれなりによく、有給が年に最大30日付与されるような会社でした。

未経験だったので最初の3ヵ月ほどJava（プログラミング言語の1つ）の研修を受け、そのあと初めて仕事についたのですが、本当に研修受けた人が書いたの？と新卒の僕でも思うようなコードが書かれていました。

また、僕が何よりも苦痛だと感じたのがテストをした際にスクリーンショットをExcel上に貼り付けるという作業です。
証跡なんてその気になればいくらでも偽造できるため、僕はこういった意味のない作業が苦痛にしか感じませんでした。

また、

• スペックの低いPC

• 技術自体が古い

• 上司を見て未来の自分はこうなりたくないと思った

これらのことが転職を決意するきっかけになりました。

2社目

2社目は営業支援のシステムを自社開発している企業でした。僕がいた頃は一部上場企業でした。（のちに買収されて非上場になったようですが）

これで少しは労働環境がよくなる…！と思ったのですが、僕を待ち受けていたのは10年以上蓄積されたスパゲティコードと、4万行のjavascriptファイルでした。

おまけに名前だけの裁量労働制、そのくせに8時半の始業時刻に遅刻すると一々言われたり、月60hくらいの残業が常態化していました。
開発自体がクソみたいな環境でこれでは技術力が上がらないと感じたのもあったのですが、労働時間が長いと自分の人生を楽しめないと僕はこのときに思いました。

1年もたたずに転職をするのは早いとは思いましたが、それよりもこんなクソ会社早く辞めてぇという感情のほうが強かったです。
そのため入って半年程度の頃、奇跡的に残業が減ったタイミングで転職活動を開始しました。

1回目の転職は間違いなく失敗だったとは思いますが、後悔はしていません。結果的に長く続けられた3社目の会社に行くことになったので。

3社目 

3社目は自社開発・受託開発・人身売買SESなどを幅広く行っていました。
僕がこの会社に入ったときはパスを通す…？gitってどう使うの？ってレベルだったので、これらを当たり前のように使えるこの会社では、最初のプロジェクトからすごく苦労したことを今でも覚えています。
最初のプロジェクトは4人で開発していたのですが、上司と先輩が退職し、協力会社の方と2人でプロジェクトを進めるしかない状況に陥りました。
もう1回辞めてやろうかという気持ちにもなりましたが、なんとかやり遂げて乗り越えました。

また、僕はマネジメントよりもプログラムを書くことが好きだったのですが、プロジェクトで僕によりも上の人間がつくことがあまりなかったため、設計やコードを書いたりもしつつ、マネジメントも行うようになりました。
マネジメントは向いていないと自分では思っていたのですが、実際にやってみると意外と面白いことも多く視点が広がったなと感じています。

結果的にこの会社は去年の3月に辞めてしまったのですが、技術力の向上の他にもよい経験を積むことができたと思っています。
もちろん先程のエピソードも含めて苦労したことは何度もありましたが…。

転職を迷っている人がいたら伝えたいこと

行動しなければ人生は変わりません。
失敗したらもう1回転職すればいい、と僕は思っています。

転職をするには面接をしたり、時間を作ったりすることが必要なので、ある程度心の余裕がないとできないということは僕もわかっています。

最初に転職しようと思ったときには新卒1年目の終わりごろで、まだ1年も経っていなかったので躊躇いもありました。
ですが、僕はあのときに行動していてよかったと思っています。1回目の転職は失敗しましたが、2度目の転職では長い間務める会社に出会えて、いまでも取引先になっています。

僕のこの記事で、誰かの背中を押すことができれば良いなと思っています。

#転職してよかったこと