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推しのライブを生き甲斐にしていた僕が会社を設立することにした


はじめに

僕はコロナによって世界が変わる前まで、推しのライブを生き甲斐に仕事をしてきたような人間です。

そんな僕ですが、コロナ禍になったことをきっかけに2021年3月に3社目となる会社を退職し、4月よりフリーランス(個人事業主)として活動してきました。

そして今年、2022年9月末に登記申請を行い会社を設立しました。10月からは法人の代表取締役として仕事をすることになります。
会社を設立したからといってすぐに全く別のことをやるかというとそんなことはなく、少なくとも数ヵ月は個人事業主と同じような働き方をしていると思います。

僕がこの記事を書いている一番の理由は、これからの自分を変えるための決意表明です。ですが、今これを読んでいるあなたが、何か一歩でも踏み出せたりするきっかけになればいいなとも思って書いています。

はじめに言っておきますが、僕は誰かの生き方を否定するつもりはありませんし、その権利もありません。

もしこの文章が気に入らないと思った場合は、迷うことなく今開いているブラウザを閉じていただければと思います。

ライブが生き甲斐だった僕の人生

僕は大学生の頃から、ライブに行くことを生き甲斐にしていました。
就活もすっぽかして、リボ払いしてでも推しのワールドツアーに行くくらいの熱量がありました。この選択が賢いかバカかで言ったら間違いなく後者でしょう。僕もそう思っています。

ですが、僕はこの選択をしたことを一度も後悔したことはありません。他の人は変わり者というかもしれませんし、理解もされないと思います。(とはいえ親に迷惑をかけた自覚はあるので、社会人になってからは親に何かしら返すようにはしています)

さすがに借金はしないようにはなりましたが、社会人になってもそれは変わらず、握手会やライブが僕の生き甲斐でした。

コロナ禍になってなくなった僕の生き甲斐

2020年3月になって、ほぼすべてのライブイベントが中止になりました。

それは、僕にとっての生き甲斐がなくなったようなものでした。

コロナ禍になって最初の数ヵ月はイベント行かなくても意外となんとかなるかな、と思っていました。でも、半年くらい経っても僕の行っていたアイドルのライブは有観客で開催されることはありませんでした。

僕はライブに行くために仕事をしていたと言っても過言ではありません。でも、そのライブも握手会も全てなくなりました。同じようにライブに行っていた方なら同意してもらえると思うのですが、オンラインライブや無観客の配信ライブは僕にとってはライブではありません。配信では現地で得るような感動なんて得られませんでした。

今までは推しのライブがある、推しに会えるという理由で仕事をしていました。ですが、そのイベントがすべてなくなりました。

特に楽しみにしているようなこともなく、適当に仕事をこなして、仕事が終わったり休日になったらなんとなくソシャゲをやって時間をつぶすような毎日になりました。

そして僕は思いました。僕は何を楽しみに生きているんだろう、と。

会社を辞めて、フリーランスになるという選択

そして、2021年の3月に会社を辞めてフリーランスになるという選択をしました。

主な理由は以下の通りです。
・先ほど書いたような日常を送り続けたくなかった
・今の仕事にやりがいを感じなかった
・一生会社員ではいたくない
・収入を増やしたい

上記の記事に詳しく書いているので、もし興味がある方は読んでいただければと思います。

戻ってきた日常と、変わりきれていない自分

日常が少しずつ戻ってきて、まだ声出しはできないものの、コロナ禍の前のようにライブが行われるようになりました。

ライブが好きなのは今も変わっていないので、僕は今でもAqoursや日向坂46のライブに足を運んでいます。(握手会も行きたい)

しかし、最近になって変わりきれていないなと思うことも増えてきました。

仕事は変わったものの、特に仕事でこれをやりたいということもなく、平日は仕事をして、土日はライブに行くような生活に戻っています。

先ほど貼ったフリーランスになる決意を書いた僕の記事では、本を読むとかTwitter、YouTubeを見ないようにするとか偉そうに書いていますが、いまでは本を読むこともぐっと減ってしまいました。TwitterやYouTubeを見て時間を潰すような日常も、戻ってきてしまっています。

ーーーあれ、これじゃ会社員時代とやってること変わらないんじゃ?

もちろん、フリーランスになって変わったこともあります。
収入は上がりましたし、会社員だったらきっと会えてなかっただろうなという方との出会いもありました。

自分で確定申告をしたり、税金を自分で納めることによって会社員とはまた違った金銭感覚も少しずつ身についてきました。

ですが、僕がコロナ禍で一番変えたいと思った”仕事”の部分がどうにも変わりきっていないな、と感じています。

会社を設立した理由

「目標の年収1,000万超えたんで会社設立することにしました!」って本当は言いたかったのですが、残念ながらまだ1,000万円には到達していません。

法人を設立しても税制面で大きく損をしないという理由もありますが、とりあえずやってみようという理由が一番です。

僕が大好きなラブライブ!サンシャイン!!というアニメで、「一番大切なのはできるかどうかじゃない、やりたいかどうかだよ!」というセリフがあります。

自分はスクールアイドルに向いてないと思い込み、スクールアイドルを始めることに迷いを感じている国木田花丸ちゃんに、先にスクールアイドルを始めていた高海千歌ちゃんがかけた言葉です。

僕だって経営者に向いているかどうかわかりません。でも、やってみなきゃわからないと思うんです。やるからには全力でやりますが、死ぬわけじゃないし、失敗したっていいと思っています。どんだけすごい人だって人生で一度も失敗したことがない、なんて人はいないでしょう。

一人であってもとりあえず会社を設立しようとは思っていましたが、幸いなことに、一緒に会社をやりたいという研修時代の同期がいるので2人で会社を設立することになります。

これは僕にとって、めちゃくちゃありがたいことです。
誰かと一緒に、そして自分のためだけじゃなく、誰かのためというのは、自分のために頑張るよりも遥かに頑張れます。廃校が決定したとしても学校の名前を残すために、努力し続けたAqoursのように。

1年半くらい前の僕は『会社を作るのが目標』などと言っていましたが、ここはゴールではありません。スタート地点です。

やるからにはホワイトな会社にしたいし、社員には僕の会社に関わってよかった、とかいい経験になったとか思ってもらえるような会社にしたいと思っています。

今、考えていること

会社を設立するからには、社員も雇ってうまく経営していけるようにしたいと思っています。

ですが、もし会社がうまくいかなくなって会社員に戻ったとしても、僕は「あのときにやっておいてよかった」と言える自信があります。

数百万円損したとしても、会社を設立してとりあえずやってみるという経験にはその分の価値がある、と僕は思っています。お金はなくなるかもしれませんが、経験だったり、その時に得た知識はなくなりません

仕事が楽しくないとか、仕事でやりたくないことばかりやっているという人は少なくないと思っています。実際僕もそう思うことは多々あります。

ですが、自分で選んでやることにした仕事と、ただ与えられた仕事ではモチベーションが全然違うと思います。また、やりたくないことであっても、やりたいことをやるためであれば、これも全然違うと思っています。
例えば、ゲームでレアアイテムを手に入れるために、苦痛にしか感じない作業をやったことがあるというという方もいるでしょう。誰からも頼まれなくてもそういうことはやったりするじゃないですか。

ライブに行くことも、仕事を充実させることも、どちらもできるようにする。というのが今の目標です。

僕がライブに行くことで出会うようになった人たちはたくさんいました。
これを言うと失礼かもしれませんが、このような人になりたい!と思う人は今まで一人もいませんでした。

僕が誰からも好かれるようになるとか、誰からも嫌われないようにしたいとかそういうことは思っていません。日向坂46のセンターを何度も務めている、めちゃくちゃ魅力的なパフォーマンスをする小坂菜緒ちゃんにだってアンチはいるわけです。僕なんかが誰からも嫌われないようにするなんて不可能です。

ですが、誰か一人にでも、僕みたいになりたい!って思ってもらえるようになりたいと思っています。

おわりに

このような世の中になっていなかったら、恐らく僕は会社員を続けたままライブに行くような人生を続けていたことでしょう。会社を作ることだってなかったと思います。

コロナによってライブが中止になって悔しい思いをしたり、マスクをしなきゃいけなくなったりうんざりだなって思うことも多くありました。でも、僕はコロナ禍になったから自分の考えを変えることができました。

誰も生きてれば嫌なこととか
傷つくこといくつもあるよ
だけど君と出会ってから変わった
俯くより顔を上げたほうが人生は楽しいんだ

JOYFUL LOVE/日向坂46

JOYFUL LOVEの歌詞にもあるように、嫌なこととか傷つくことなんていくつもありますが、俯くより顔を上げたほうが人生は楽しいじゃないですか。
「お前、会社の社長になるよ」って3年くらい前に東村芽依ちゃんと握手してた僕に言っても絶対信じてもらえないと思います。

僕は今31歳です。この年齢になってみると若くないなと思うこともあるわけですが、仕事をしているとまだまだ若いと言われます。
何かを始めるのに年齢は関係ない、という意見には同意ですが、若いころのほうができることは多いし、リスクも小さいというのも事実だと思います。

3年後とか5年後とか、どんな仕事を誰とやっているかなんてわからないです。会社がどうなってるかもわかりません。でも今この記事を書いてる僕はめちゃくちゃワクワクしています。

最後に、僕の好きな歌詞を書いてこの記事を締めようと思います。

やり残したことなどない
そう言いたいね いつの日にか

勇気はどこに?君の胸に!/Aqours

「やり残したことはない」と胸を張って言えるような人生を送りたいなって僕は思ってます。それでは。

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