20230606

トマトリゾットはオムライスのなりそこない


六月六日、今日から日記をつけていくことにした。
誰にも見られない場所での書き散らしも良いが、どうせならいろんな人の目に触れるところが良い。なんでかと言えば、第一続かなそうであるし、さみしいから。たとえば何日も書いて、たまたま「お」と思うような一文をひりだしたとしても、ひとりで書いていては、誰かが称賛してくれることもない。要は、ちやほやされたいのである。ちやほや、されたい。

とりあえず日記というわけだし、脈絡もなく今日の出来事を綴る。そういうものだ。今日は、、今日はまず朝というか、昼だ。昼の十二時ごろに起きて十三時から大学に行こうと思っていた。三限があったから。だけれど、電話がかかってきて。ひどく重い相談の電話だったから、それを言い訳に三限はさぼった。電話が切れて、ご飯を作って食べ、洗濯機を回した。ご飯はトマトリゾットのなりそこないみたいな、それなりに美味しかったもの。一度休むスイッチが入ると長引くもので、結局huluで「だが、情熱はある」第九話を見て、少し涙腺を熱くしてから、33分ほど遅れて四限に行った。退屈な文化人類学の授業は、ほぼ寝た。


それから洗濯物を干して、バイトに行って、帰ってきて、トマトリゾットのなりそこないの食べそこないに、といた卵と、コンビニで我慢できず買ったチーズをのせ、チンして食べた。ほぼオムライスみたいな味がした。あれは、オムライスのなりそこないだったのかもしれない。

そして今に至る。元来夜は目がさえて、どうも一日を使い果たしてような気がせず、悶々としてまた昼に起きるようなタイプだ。何事でも書き散らして、少しは使い果たしたい。明日は朝早くからバイトだ。寝なくては。さすがにこの程度では、使い果たした感はない。が、デスクトップの冷たい光が浮かべるたいして美しくはない文字列に、今日の寂しさは少し和らいだ。


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