カリフォルニア恋バナ①

かつての甘くて酸いぃ、わたくしの恋話をば。

わたしが１７か１８のとき家族で「ビジネスクラスで行くカナダ・アメリカ西海岸・ラスベガス豪遊」「現地添乗員がリムジンでお出迎え・ご案内」「グランドキャニオン セスナツアー」など、オプションも入れまくったなんともゴージャスな海外旅行をした。

このとき、西海岸での数日間はロス在住の韓国人、チョウさんとパクさんが案内してくれた。父の会社での知り合いということだったが、実際にどういう知り合いでどういう関係なのかは未だもって知らない。

ロスでティーンと言えば、短パン、Ｔシャツ、サンダルがフツーだが、そういうことを知らなかったわたしはテラテラ生地のスカートと黒いコットンカーデガン、さらに不思議な形をした黒い布の帽子をかぶっていて、なんだか売れない漫画家志望の女の子みたいな場違いな恰好をしていた。そのことをチョウさんにもパクさんにも「おかしい」と笑われてしまったのは苦い思い出。

でも、このパクさんだってムチムチのアンパンマンみたいな顔をして、パッチパチのチノパンを履いてたし、人のこと言えるもんじゃないと思ったけど、なぜかこのパクさんと恋に落ちてしまったのである。

②に続くわよ。

ヨーコ