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星座占いは生まれた日と違う星座で見た方が当たるかも

ちょっと占いに興味ある人向けの小話。

よくある12星座占い(最近人気なしいたけ.さんとか石井ゆかりさんとか)、だいたい生まれた日の星座で見ていると思うんですが、それだと腑に落ちないとかしっくり来ないって人もいると思います。

今回は、実は違う星座を見た方がより当たる場合があるよ、というお話。もちろんしっくりくる人も、自分の中の違う側面が知れるかもなのでよければ読んでいってください。

ちなみにこれから説明する見方をするには出生時刻がわかることが必須なので、気になった方は何かしらの方法で確認してみてください。

先にホロスコープわかる人向けに言ってしまうと、12星座占いはソーラーサインハウス方式なので、逆手にとって1ハウスの星座で見るとしっくりくる事が多いです、という話です。もちろん太陽星座で見てもいいけど、多分長期的な未来予測系はこっちの方が当たりやすいと思います。

って言っても占星術の知識がないとさっぱりだと思うので、かいつまんで説明します。

ホロスコープを作ってみよう

まず、ホロスコープが作れるサイトで自分の出生図(生まれた日の天体配置図)を出します。

作る時は、出生時刻、出生地まで必ず入れてください。(上のホロスコープ無料作成は日本国内のみ、さくっとホロスコープは緯度経度と時差を指定できるので海外もいけます)

作ったら「このホロスコープの詳細へ」をクリックします。すると詳細画面が出てくると思います。(下のサイトは何もしなくても出ます)

以下にサンプルを示しました。星(円の中の細々とした記号)は人によって違う配置になります。しかし、ぐるっと一周12星座のある円の中に、放射状に線が引かれていて、中が12個に分かれているという基本構造は変わらないと思います。この12分割されたスペースをそれぞれ「ハウス」と言います。

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中を分割している線の中でも横に水平に伸びている線があると思います。赤い矢印で示したポイントがアセンダント(以下ASC)、そしてここから始まるハウスが1ハウスです。拡大します。

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上図のホロスコープでは、太陽(〇の真ん中に・が入ってるやつ)は♍️=乙女座です。誕生日の星座とは、生まれた日に太陽があった星座、ということになります。これを太陽星座と呼びます。

そして、上で書いた「1ハウスの星座」。この場合ASCに来ているのは♐=射手座、1ハウスの中身6割くらいは♑=山羊座。つまり星座占いは射手座と山羊座を見るという感じになります。

この外側の12星座が書かれた帯(獣帯)は、1日で1回転します。つまり、生まれた時刻が違えばハウスに入る星座が違います。太陽乙女座の人がみんなASC射手座なわけではないです。

生まれた時刻によっては1ハウスに太陽が入る場合もあります。だいたい日の出前くらいに生まれた人ですね。

それでも、上記のようにひとつのハウスに2つの星座が入っている場合は、両方見る、あるいは割合の大きい方を見る。

ひとつの星座が丸々1ハウスに収まっている場合は、収まっている星座で見るといいと思います。

細かい用語まで覚えらんない!!小難しいことわかんない!!という方は丸の左側、1って書いてあるところに来てる星座を見る!!って覚えとくといいです。

何故1ハウスの星座で見るのか

占星術の話をしますが、占星術わからない人向けにもなんとか書いてみるので、説明が煩雑になると思います。知らなくても平気なので、気になる人だけ読んでください。

そもそもこのホロスコープの図ってなんなの?という話からし出すとすごく長くなるので、この図形は「お空の星がどこにあるのか」を表わした図だとふんわり理解してください。

そして、占星術で未来の出来事を占う方法はいくつかあるんですが、個人の運勢の場合は、主に出生図と未来の配置の両方を見ます。何月何日、何座にどの天体があるのか、どういう配置なのか。それは出生図の何ハウスに入るのか。何の天体と絡むのか。

天体や星座、ハウスにはそれぞれ対応した意味があります。そして主にハウスに入った天体の種類によって起こる出来事が予測できます。

実際はその人の出生図のハウスに合わせて予測するのですが、雑誌など多くの人に向けたホロスコープでは、ひとりひとりの出生時刻を考慮することができず、どうしても大雑把にならざるを得ません。よって、太陽のある星座を1ハウスとして読むそうです(ソーラーサインハウス方式)。

下図は同じ日のホロスコープをソーラーサインハウス方式で出してみたものです。

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先程は1ハウスにあった射手座は4ハウスに、山羊座が5ハウスになっているのがわかるでしょうか。このように、太陽星座で星占いを読むと、自分の出生図のハウスの位置と違う状態になります。

これを逆手にとって、星占いの〇〇座は「1ハウスが〇〇座の人の占い」と捉えると、太陽星座ではなくASCおよび1ハウスの星座で読むことによって、自分のホロスコープで予測した結果を擬似的に見ることができるんです。

ただ、あくまで擬似的です。ソーラーサインハウスではハウスの広さは均等ですが、生まれた季節によってはハウスがみんなそれぞれ同じ広さではないので。

でももし出生時刻がわかってハウスが出せるなら、1ハウスの星座で読む方が精度が上がりますし、あと単純に面白いです。

自分の中にある星座がひとつではない、と思うとワクワクしてきませんか?

占星術家の竹内先生にTwitterで聞いてみたところ、先生も同じようにされてたそうです。

ちなみに私は太陽双子座ですが、ASCは射手座の後半で、1ハウスが7割ほど山羊座なので、しいたけ占いなど、予測系のものは主に双子座と山羊座で見ています。

太陽星座は本人の性格なのか

以下は余談です。

私が星座に興味を持ったきっかけは、単純に自己分析の一貫でした。ヒントになればいいなーくらい軽い気持ちでした。

けれど、よく〇〇座さんはこんな人、みたいなのあると思うんですが、私あれがあまりしっくり来なかったんです。そこが沼の入口でした。

結論から言うと、太陽星座は占星術では「性格」と呼ぶにはやや不適です。確かに、〇〇座の性格というのはあるんですが、それはその星座の持つ性質を膨らませて書いたものです。

では何が性格を表すのかというと、主に月星座、ASC、1ハウスの星座です。

ASCと1ハウスは上述の通りです。そして月星座ですが、先程のサイトでホロスコープを出した方は、三日月みたいなマークを探してみてください。その月がある星座が、あなたの月星座です。(ホロスコープ詳細画面でスクロールするとリスト化されていると思います)

ちなみに太陽は、社会で果たす役割や、目指す姿を表します。人から見た姿、という人もいます。太陽の入る星座は、その人が無意識に社会で目指す姿となるわけです。公の顔、とでも言うべきでしょうか。

月星座は、家での顔とよく言われます。実際にはインナーチャイルド、無意識の欲求パターンを表します。幼い頃から繰り返してきたパターンとしてあるので、性格としての自覚はしやすいはずです。

ASCは、その人のさらに本質的な部分、あるいは物事のはじめ方と言われます。私は魂の初期衝動、という感覚がしっくり来ています。

そして1ハウス。ハウスにはそれぞれに対応する意味がありますが、1ハウスは「本人」を表します。つまり、1ハウスに内包される星座が本人の基本的性格となります。

本当はアスペクトなども含めればもっと色々とありますし、ホロスコープは全部ひっくるめてその人を表すので、深く読むと色々な側面を見出すことができますが、簡単に性格を把握しようと思ったら、この当たりが基本的な部分になります。

私は星座に興味を持ち始めた頃に、双子座について語った記事を読みましたが、半分は疑問符が浮かびました。人に合わせる・好奇心旺盛・知識共有が好きなどは当てはまりますが、社交的で広く浅く器用、新しいもの大好きといった双子座のイメージで語られるような陽キャっぽい感じではありませんでした。(その辺もホロスコープ読むとわかりました)

そこで双子座と相性がいい、と語られていた水瓶座の性格を見て「あれ?こっちの方が自分ぽい」と思いました。そして調べてみると、私の月星座は水瓶座でした。

そしてその頃、人の太陽星座も見ていたんですが、親近感を持たれたり共感される人が尽く射手座や山羊座でした。そして自分のホロスコープを出してみると、ASC射手座、1ハウスに7割山羊座でした。

つまり、無意識で射手座や山羊座の性格パターンを備えているので、太陽星座が射手座や山羊座の人からすると「目指す姿」「考え方に共感できる人」として映りやすいということなのかなと。

ちなみに最近自分に似てるなって思っていた人のホロスコープ見せてもらったところ、天体の配置は全然違いますが、ASC2度違いでハウス区分がほとんど一緒という人がいました。

あとは単純に、しっくり来ないのは書き手の理解の問題もあります。星座の本質的な象意はとてもシンプルなのですが、それを膨らませて占い師がそれぞれ文章にしているため、その人の価値観や人生経験、一般論に左右されます。

私はクソモサ陰キャオタクなので「外向型のお手本」みたいな双子座の書かれ方してると「いやそうじゃねえから」みたいな気分になるので、もっと本人が自覚できる本質的な特徴を捉えたいなと思って占星術沼にドボンしました。(このあたりめっちゃ射手座)

ちなみに「太陽星座でもしっくりくるよ~」って人もいると思いますが、おそらく考えられるパターンとしてはいくつかあります。しかしその話はまたいずれ。

あと、突き詰めると本当は、人は12星座全部持ってます。使いやすい星座と使いにくい星座があるだけなんですよ。というお話もまたいずれ。

当たるも八卦当たらぬも八卦と言いますが、占星術は当たる当たらないと言うよりは、世界を見つめる視点のひとつだと思っています。

今回書いたのはほんの入口ですが、少しでも普段の星座占いを見る時が、楽しくなれば幸いです。

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