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創作

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詩とか、小説とか。ノンフィクション、フィクションごちゃまぜ。
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2019年2月の記事一覧

ただ、思うままに綴る

ふと、悲しかったことをただ「悲しかった」と綴ってみたくて筆を執る。 心が途中でブレーキをかけるかもしれないけど。 わたしはかなり目が悪く眼鏡をかけている。一時期はコンタクトだったけど、小3〜6くらいまでの間は眼鏡をかけていた。 当時はいまほど眼鏡をかけている子というのは多くなくて、クラスに一人いるかいないかだった。わたしはクラスの男子から「メガネザル」なんてあだ名でからかわれていた。本当にそれが心底いやで、おまけに眼鏡をかけていた自分の顔もブスでいやだったし、早くコンタ

本音を軸に 綺麗な嘘で彩って 美しくあろうと 醜くあろうと 軸がブレなければ 伝わる人には伝わる 伝え方も 伝えたいことも きっと最初からわかってる けれど言葉にできないから まだわたしたちは 遊びながら学んでいる

境界線と器

わたしを理解したつもりで わたしを奪っていかないで あなたが見ているのは あなたの中のわたしに似たあなた自身 あなたの中にわたしは収まらない 人ひとりの器には ひとりぶんの魂しか入れられないの あなたの器に収まるような ちっぽけなわたしじゃないの でも、あなただって 誰かを入れられる余裕があるほど ちっぽけじゃないはず

未熟

「 」を食べたいのなら まずは味見から 「 」はまだまだ熟してないのよ まだもぎ取る時期じゃないの 青田買いだって勘弁願いたい 「 」はあなたのために育てたんじゃない 「 」を丸呑みしたらきっと あなたはお腹を壊しちゃうかも 実を言うと「 」は 毒性も致死量も不確定 まだわかっていないし 人によって違うかもしれない でも気をつけて 「 」の毒に当てられても ごめんなさいは言えないよ だから「 」を食べるときは 覚悟の上で来てくださいね もしくは適度に味見くらいが

ふたりきり

わたしにはきっと あなたの愛が必要だった たとえ歪な形でも あなたのやさしさが 欠けた愛があたたかい けれどあなたの愛は 欠けているから 決してあなた自身には向かない それが悲しくて仕方ない あなたに向けるはずだった愛を わたしが残さず飲み干して いつかわたしの愛として あなたに返せるように頑張るから それまでどうかそばにいて

ひとりぼっちはさみしいよ

「結局きみは孤独が好きなんだろう」 何度言われたことだろう わたしが助けてと嘆くたび 差し伸べた手を拳に変えて 彼等は言葉で殴ってくる 「好きで独りになった訳じゃない」 殴られたくないから 孤独の檻に閉じ込もる 孤独が好きなんじゃない 孤独の温かさの方が 拒絶される痛みに比べたら ずっとずっと楽なだけ 本当は愛される暖かさに憧れるし 明るい場所にだって行ってみたいんだ 孤独以外の選択肢がなかったのに 好きなんだねって そんなわけないでしょう ひとりでいるのは嫌い