新年会と父の誕生日

実家で新年会がありました。

叔母や妹家族、うちの家族が
実家に集合。
お料理屋さんから届けられた食事を
囲みつつ
父と母、同居する弟家族と
賑やかに過ごします。

もともとは三が日のどこかで
予定されていたけれど
最近は
お正月が少し過ぎたこの辺りに
行われることに。
ゆっくり過ごせてむしろ
この方がいいと喜んでいます。

とはいえ、
ここ数年は、コロナの影響で
さすがにお呼ばれはなく
久しぶりに全員が集まりました。

この日はタイミングよく
父の誕生日でもありました。

父と長女である私は性格が
似たもの同士のようで
結構、ぶつかりました。

お互い
いいカッコしたがり、
なかなか素直に本心を話さない、
そして頑固さが邪魔をする
そんな間柄であると
薄々感じています。


あ、もうひとつ
共通項がありました。
それは
お互い短気、、、、笑

伝わらない時、
一番わかってほしい人なのに
なんでわかってくれないのー
、、、そんな思いが湧くのです。

父は4年前、
雨樋を直そうとして脚立に昇り、
その際に落下。
落ちた時に
腰の骨を骨折しました。
軽度のもので固定して安静に
過ごすことで治るくらいの
ものだったのですが
この時に撮ったレントゲンで
片側腎臓の肥大が見つかりました。

急遽、整形外科から泌尿器科へ移り、
その結果は
「ここまでの大きさは
おそらく腎臓癌」

診てみないとわからないが、
「摘出さえうまくいけば問題ない」
とのこと。

骨折の回復を少しばかり待ち、
摘出することになりました。

思いの外、
血管癒着がひどく、
数時間で終わる予定の
手術も13時間に及びましたが
先生方のご尽力のおかげで
血管や神経の損傷もなく
現在は
減塩と血圧コントロールのみ
薬物治療なく過ごせています。

ただ、術後回復期の間は
リハビリも遅らせざるを
得なかったため、
運動機能も落ち
自力歩行もままならない
介護認定を受け、
しばらくは介護が必要に
なりました。

父は若いころから車が大好き。
運転も好き。
子供の頃、
遊びに行くのもほぼ車で。
車酔いのひどい私は
毎回真っ青になってました。

運動神経も良い方で運転の腕も
衰えていなかったので
もう一回くらいは免許の更新も、、、
と思っていたようでしたが
神様の思し召しか
残念ながら
ここで
強制終了になってしまいました。

窓の外を流れる景色、
最後はどんなだったかな？
と、
想像します。

一時は元気もなくしていましたが、
今はリハビリが奏功し
自分の身の回りのことは
できるほどに回復
介護もほぼ必要なくなりました。

長距離を歩くのはむずかしいですが
それはそれなりに
仕事を見つけ日々過ごせているようで
何よりです。

寡黙なのに、
人が集まり
にぎやかな中に居るのが好きなようで
このおよばれも父たっての希望。
母や弟夫婦がその度に
いろいろ準備をしてくれます。

女子がかしましく
おしゃべりに夢中の中、
父はいつのまにか居眠り。
いつものパターンです。

生まれたばかりの私を抱く
まだ髪がフサフサの
若い父の姿を
撮った写真があります。
普段見たことないほどの
うれしそうな表情だと、
周りがいいます。
私もそう思います。

米寿のお祝いまで
あと数年
お祝いがしたいから
必ず、元気でいてねー！

そう願う私です。