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噴火の観察

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火山の噴火は予知できませんが、始まった噴火を観察して、その解釈をすみやかに情報共有することはできます。
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2022年1月の記事一覧

日本のテフラマップ

テフラは、火山噴火によって風下に降り積もった軽石や火山灰のことだ。過去の大噴火を記録している。その分布を、50センチ(太線)または5センチ(細線)の等厚線で表現して、年代ごとに6枚のグーグルマイマップに分けて、示した。塗りつぶしは、同時に発生した火砕流(明色)または土石なだれ(暗色)の到達範囲だ。 0-2万年前2万年前-7万5000年前7万5000年前-13万年前13万年前-30万年前30万年前-200万年前 注:ここに掲げたテフラマップは、2008年に作成して公表したも

フンガトンガの2022年1月15日噴火

噴火パラメータ ・1700開始(トンガ時間) ・1830最高潮、噴煙の平均半径240キロ。 ・噴煙柱の高さは35キロ。マグマ噴出は1時間未満。 ・M5.0、噴出したマグマは10億トン。 開始時刻は、 04時00分 UTC 13時00分 日本時間(GMT+9)ひまわり 17時00分 トンガ時間(GMT+13) 噴煙は、開始から90分で最大半径300キロ平均半径240キロまで広がった。その拡大する様子は日本の気象衛星ひまわりでつぶさにとらえられた(扉写真)。それは、1時間に満