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フンガトンガの2022年1月15日噴火
噴火パラメータ
・1700開始(トンガ時間)
・1830最高潮、噴煙の平均半径240キロ。
・噴煙柱の高さは35キロ。マグマ噴出は1時間未満。
・M5.0、噴出したマグマは10億トン。
開始時刻は、
04時00分 UTC
13時00分 日本時間(GMT+9)ひまわり
17時00分 トンガ時間(GMT+13)
▼フンガトンガ1月15日噴火の傘雲拡大と移動(トンガ時間)
— 早川由紀夫 (@HayakawaYukio) January 24, 2022
1700 海底爆発。
1730 70キロ離れたヌクアロファ上空を通過。さらに東へ拡大。
1830 東へ200キロまで到達。一時停滞。
2100 成層圏の風に押されて東縁がヌクアロファ上空に戻って来た。その後、西へ時速50キロで移動。
噴煙は、開始から90分で最大半径300キロ平均半径240キロまで広がった。その拡大する様子は日本の気象衛星ひまわりでつぶさにとらえられた(扉写真)。それは、1時間に満たない瞬間的爆発によるサーマルであって、マグマ噴出が定常的に何時間も続いたプルームではなかった。噴煙の高さは、ひまわりとGOESの2衛星画像の視差によって、中心のオーバーシュート部分が55キロと測られる。傘雲は高さ35キロを平均半径240キロまで水平に広がった。そのあと横風に流されて西に移動した。エアロゾルの垂直断面を見ると、大気に注入された火山物質の上限が30キロにあったことがわかる。
トンガ付近で大きな噴火があったようです。NICTの「ひまわりリアルタイムWeb」でもくっきり映っています。 pic.twitter.com/E8uUqxzMQM
— 藤島新也@災害担当記者🌏 (@shinyahoya) January 15, 2022
Satellite image of the Volcano Eruption in Tonga 🇹🇴. pic.twitter.com/9fuMZXgdme
— Jese Tuisinu (@JTuisinu) January 15, 2022
The #HungaTongaHungaHaapai #volcano violently erupted on Jan 15, sending a huge ash plume into the atmosphere and tsunami waves across the Pacific.
— NOAA Satellites (@NOAASatellites) January 18, 2022
This infrared imagery from #GOESWest shows both the volcanic ash cloud and the gravity waves produced by the massive #eruption. pic.twitter.com/71eXM9poTa
SNPP/OMPS limb-profiler (OMPS-LP) aerosol vertical profiles from Jan 16 shown below captured the stratospheric #volcanic aerosol cloud reaching altitudes up to ~30 km (in same location as the highest SO₂ columns). h/t @NASAGoddard Ozone & Air Quality teamhttps://t.co/PBUPJCgEtJ pic.twitter.com/3eNIwouCfs
— Prof. Simon Carn (@simoncarn) January 17, 2022
トンガ大噴火による火山灰やガスは3万1千メートル上昇。https://t.co/c4PAcowqyS pic.twitter.com/uByShFmd7V
— てるみつ (@terumitsubeya) January 18, 2022
We've been looking into the Tonga eruption in more detail. Our latest data says that the main volcanic 'umbrella' reached 35km altitude - but some points (such as the image below) may have reached 55km altitude!
— Simon Proud (@simon_sat) January 20, 2022
Shocking altitudes that show just how violent this eruption was. https://t.co/AaL4td8MIb pic.twitter.com/55Im0Yvcub
噴出量は10億トンだった。これは、福徳岡ノ場2021年8月13日噴火の3倍にあたる。ただし、この噴火で出たマグマの量を見積もるのはきわめてむずかしい。このあと判明する観察事実によって大きく変わる可能性がある。噴火直後に私は30億トンと見積もった。そのあと噴出時間を12時間とみて60億トンと見積もったが、1月19日に1時間未満と見直して10億トンに大幅下方修正した。
M6.1(130億トン)クラカトア1883
M5.8(60億トン)ピナツボ1991
M5.2(15億トン)富士1707
M5.0(10億トン)フンガトンガ2022
M4.5(3億トン)福徳岡ノ場2021
火口から70キロ離れたトンガの首都ヌクアロファに積もった火山灰は薄くて1センチしかない。茶色い泥雨として降った。SiO2が59%の安山岩らしい。直径2センチの黒い火山れきが降った報告もあるが、軽石が降った報告はない。ただし、海面には帯状の噴出物が少量漂っている。軽石ラフトだろう。
Nuku’alofa, the “city” of Tonga covered in volcanic ash. I’m speechless. May it return to its glory soon. 🙏🏾😔🇹🇴 #Tonga
— Blake Smith-Tatafu (@BlaykeTatafu) January 19, 2022
Thank you Netta Lufe for these photos. pic.twitter.com/p03dHjhdVV
噴火の後トンガの母と連絡がまだとれていた。爆弾のような音がしたらしく同時に地震も。その後黒い雨(灰やら小石)が降ってきてガスのにおいがしたそう。夕方でまだ外は明るかったのに一気に暗くなったと、、その後いまだに連絡がとれずネットワークの復旧を待つしかない。どうかみんな無事でいて pic.twitter.com/8zAYsl0EkO
— Azusa (@azusamafi) January 16, 2022
写真ピンぼけだが、ヌクアロフアで黒い雨とともにこれが降ってきたという。緻密な岩片に見える。ゆうべ23時からのNNN pic.twitter.com/6xFZvpUaUT
— 月野うさはかせ Prof.Lièvre (@usa_hakase) January 18, 2022
今朝のSentinel-2 (20220117220126UTC) https://t.co/uNuN1dGuOY pic.twitter.com/na2KlwHALs
— F. IKGM🌏地球科学ニュース速報 (@geoign) January 18, 2022
New post-eruption SkySat imagery of Hunga Tonga-Hunga Ha'apai is here. Captured today, January 18, 2022 🌋 pic.twitter.com/oG6czU7aC5
— Planet (@planet) January 18, 2022
火口地形 この火山は深海底から立ち上がって頂上に直径5キロのカルデラをもつ。海面上にフンガトンガ島とフンガハアパイ島が顔を出している。どちらもカルデラ縁だ。14日噴火後で15日噴火前に取得された貴重な衛星画像が下だ。15日13時噴火の24時間前に噴煙高19キロの噴火があって、カルデラ内にあった2014/2015タフコーンがなくなっていた。
15日噴火後の衛星画像と14日噴火前(1月3日)の衛星画像を下に掲げる。フンガトンガ島とフンガハアパイ島は15日噴火で小さくはなったが、まだ残っている。
Here is a sequence of @planet imagery leading up the massive eruption in #Tonga (images 1–3), & post-eruption (image 4).
— Dr. Tanya Harrison (@tanyaofmars) January 18, 2022
Hunga Tonga & Hunga Ha'apai were 2 separate islands that connected from the growth of the volcano between them ~7 yrs ago. They are now disconnected again. pic.twitter.com/gnijplvteE
衝撃波が発生して全球に広がった。クラカトア1883年以来の出来事だった。地球を何周もした。一周にかかった時間は36時間だった。気象衛星ひまわりで素晴らしい連続画像が宇宙から得られた。地上では、トンガで人々が驚くような空振が、そして地球上の多地点で気圧変化が観測された。
火山噴火時頃(日本時間13時0分)から日をまたぐ24時0分までを再作成しました。噴火時はかなり興味深い形が見えます! pic.twitter.com/YaZWKugKGV
— TTS (@TransTerraScape) January 16, 2022
【2度目の気圧変化】
— ウェザーニュース (@wni_jp) January 17, 2022
今日17日(月)午前中、日本全国で気圧変化が観測されました。
同様の現象は一昨日夜にも観測されています。
15日(土)にトンガの火山、フンガトンガ・フンガハアパイが大規模噴火した時の衝撃波「空振」が、地球を1周して再び到達した可能性があります。https://t.co/IcRFjEHxEJ https://t.co/sPWdlrmapB pic.twitter.com/5alAbBJnnF
津波が日本とアメリカ西海岸に届いた。どちらも波高1メートル余だった。南米ペルーには2メートルの津波が届き、車がさらわれて女性2人が死亡した。陸橋を挟んだカリブ海でも20センチの潮位変化があった。これは衝撃波が起こしたらしい。
カリフォルニアで最大1.2mの津波確認 米西海岸に注意勧告:朝日新聞デジタル https://t.co/nkUZW5BdQL
— 佐々木英輔 (@sasaki_eisuke) January 15, 2022
🇵🇪#PERÚ 🚨#URGENTE | Las olas del #Tsunami golpean la costa de El Chaco, en Paracas y lo dejan bajo el agua.
— Rochex R. Robinson Bonilla (@RochexRB27) January 15, 2022
🎥Video: @pikyroar #Volcán 🇹🇴#Tonga pic.twitter.com/fE5JuFflVU
トンガはいま、噴火で海底ケーブルが切れて外部との通信がままならないが、津波にさらわれた女性1人が死亡したとする報道が1月18日にあった。津波は標高15メートルまで遡上したとする情報もある。いくつかの離島で村が壊滅したとも伝わる。
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